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三生医薬、新たなR&D拠点が竣工 「イノベーションセンター」の運用を今月から

 昨秋から建設を進めていた新たな研究開発(R&D)拠点の運用を、サプリメント・健康食品受託開発・製造大手の三生医薬㈱(静岡県富士市、今村朗社長)が今月から開始する。主要な製造拠点の敷地内に建立したもので、製造とR&D、両拠点の一体運用を進めるねらい。「技術」を付加価値とする開発・製造企業としてグローバルに展開していくための中心拠点ともする。

 三生医薬の新たなR&D拠点、「イノベーションセンター」が1日、竣工した。主力のソフトカプセルの製造拠点、南稜工場(静岡県富士宮市)の敷地内に建設したもので、同工場と隣り合うかたちで鉄筋2階立て、延べ床面積約1,100平方メートル規模の研究開発専用施設を新たに設けた。昨年9月の建設発表当時、投資総額は約25億円になると説明していた。

 既存のR&D拠点(大岩事務所)は段階的に閉鎖する予定。知財管理や品質保証なども含めた研究開発部門の全機能をイノベーションセンターに集約させ、製剤化やアプリケーションを始めとする新技術の研究開発から、顧客から請け負った製品の開発、試作までを、生産拠点の隣で手がける。これにより、生産拠点とR&D拠点の一体運用を可能とし、顧客からの依頼に迅速対応するねらい。

 また、ICTを活用して、首都圏に置くR&D拠点「ADC」(Application Development Center、東京都品川区)や、海外の顧客らとも密接なコミュニケーションを取れるにようにし、同社で手がけるR&D情報に関する情報発信拠点ともする。

 イノベーションセンターの内部は、オープンイノベーションの概念を取り入れた2階のワンフロアに、試作や実験などを行う研究ラボと、オフィススペースを配置した。一方、1階には、同社で新たに開発した製剤技術『ユニオーブ』の実用化に向けた小規模生産設備を設置。医薬品GMPの要件に適合した製造環境を整えた。同センターの運用を開始するのに合わせ、同技術を活用した製品開発に向けた取り組みを本格化させる計画だ。

 同社はユニオーブについて、「ソフトカプセルを中心にした製剤技術開発に取り組んできた当社を象徴する技術になる」としている。まずは医薬品用途での実用化を目指す方針。サプリメントにも応用できるという。

【石川 太郎】

(冒頭の画像:イノベーションセンターの外観イメージ。建設発表時の報道資料から)

<COMPANY INFORMATION>
所在地:静岡県富士市厚原1468(本社)
TEL:0545-73-0610
E-mail:sales@sunsho.co.jp
URL:http://www.sunsho.co.jp
事業内容:健康食品、医薬品、一般食品、雑貨等の企画・開発・受託製造など

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