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一製薬、特商法違反15カ月業務停止 疾病改善を標ぼう、健康食品『縁』を電話で販売

 目的を明らかにせず、さまざまな疾病を改善させるかのような効能を告げて健康食品を販売していた電話勧誘販売業者㈱一製薬(はじめせいやく/福岡市中央区、磯口尚史社長)に対して北海道経済産業局は9月29日、特定商取引法第23条第1項の規定に基づき業務停止命令を下した。30日に消費者庁が発表した。
 停止期間は2022年9月30日から23年12月29日までの15カ月間に及び、対象となるのは電話勧誘販売において勧誘・申込受付および契約締結に関する業務。また、同社の中野親人会長に対しても同期間、同業務に関する行為および担当役員への就任を禁止することを命じた。

 同社は電話勧誘の際、「お元気でしたか?」などと告げるのみで勧誘の目的を明確にせず、相手方が断っているにもかかわらず、「血管の中のサビとか汚れをとって傷んだ血管を修復してくれるから」、「もう認知症にならないように40代から溜まっている。あのー、ゴミ、アミロイドべータってタンパク質は、もう必ず誰でも溜まってますから、その大掃除はしっかりできます」、「脳梗塞とか心筋梗塞の予防にもなるからね」などと、健康食品の効果について「認知症」、「脳梗塞」、「心筋梗塞」、「眼病の予防の効能(緑内障・白内障)」、「足・腰・膝などの痛み」、「目の疲れ」、「睡眠を改善させる効能」、さらに「医薬品や健康食品との飲み合わせによる相乗効果」など、さまざまな偽りを告げて『縁(えにし)』と称する健康食品を販売していた。
 
 また、「通常はね、あのー、え、8,000円ですけど、今回は、半額以下で、しっかり身体で実感していただきたいので、3,980円だけです」などと、あたかも本件商品の定価は8,000円であり、キャンペーン期間中など一定期間に限り3,980円(税込・送料込)で販売しているかのような不実告知も行っていた。

 会長を名乗る中野親人は、20年12月9日に北海道経済産業局が業務停止命令を行った㈱大名製薬所の役員も務めており、当時、業務禁止命令を受けていた。一製薬は、大名製薬所の従業員を引き継ぐかたちで中野の下で違反行為を繰り返していたものとされる。

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