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メガ・ベンチャーだからこそできる 
通販物流事業に参入するSBSロジコム  靍岡常務に聞く

 通販物流事業に今年から本格参入する総合物流大手のSBSホールディングス㈱(東京都新宿区、鎌田正彦代表)。2030年度までに同事業売上高を1,000億円規模に成長させる目標を掲げる。グループ横断で取り組む同事業で中心的な役割を担うのは、メーカー物流から小売物流まで手掛けるSBSロジコム㈱(同)。通販物流事業の勝機をどこに見出しているのか。靍岡征人・取締役常務執行役員(=写真)にインタビューした。

──なぜこのタイミングで通販物流に参入を?

靍岡 通販物流に力を入れたいとの話は以前からしていました。では何故このタイミングになったのかといえば、今、通販市場が急成長しているからです。コロナ禍の影響もあって通販物流が加速している。高齢者層でも通販で買い物するのが当たり前になった。商習慣が変わってきたということ。だから今、ヒト・モノ・カネを存分に投じて通販物流の加速に対応できるようにしました。存在感を一気に高めたいと考えています。

──主にB to B物流を手掛けてきました。一方、消費者向けに少量・多品種を取り扱う通販物流では小回りが求められます。

靍岡 確かに、私たちは大型な荷物、例えば、新幹線を運んでいます。その一方で、シャープペンシルの芯など、文房具の物流にも携わっています。その意味で、少量多品種の物流にも慣れている。そもそも当社のお客様は2,000社以上。化粧品や食品のお客様とのお付き合いも以前からあります。

──通販事業者にどんなメリットを提供できますか?

靍岡 私たちはメガ・ベンチャー。規模が大きい一方でベンチャー精神を持っています。ですから大手では避けがちな仕事もやる。これから通販市場に参入しようとする企業も少なくないはずですから、一緒に成長できる企業にサービスを提供していきたいと考えています。はじめは倉庫を5坪しか使わないのだとしてもウェルカム。そうしたお客様を私たちは避けない。一緒に成長できればいい。勿論、3,000坪規模のお客様もウェルカムです。

──メガでありながら小回りの利いたサービスを提供すると。

靍岡 そうです。一方、小回りの利いたサービスを提供するメガだとも言えます。通販商品は売上が急激に伸びることがありますよね。倉庫を50坪から100坪に急いで広げる必要が生じることもある。それに中小規模の物流企業が十分対応できるでしょうか。グループ全体で約90万坪、当社単体でも20万坪の物流施設を抱える私たちであれば可能です。しかも、自社開発した施設を多く備えている強みもある。圧倒的な物流を抱えていることに伴うスケールメリットも相まって、コストの面からも優位性を出せるはずです。

【聞き手・文:石川太郎】

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