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マキベリーエキス、青色光にも機能か オリザ油化、岐阜薬科大学との共同研究で論文発表

 オリザ油化㈱(愛知県一宮市、村井弘道社長)は12日、アイケアの機能性表示食品対応素材として販売しているマキベリーエキス(製品名:マキブライト)と、同エキスに含まれる機能性関与成分のデルフィニジン類について、網膜まで届くとされる可視光の一種、ブルーライトが及ぼす目のダメージを軽減する働きを有する可能性があることを、原英明・岐阜薬科大学教授らの研究グループとの共同研究で突き止め、海外の科学雑誌で論文発表したと発表した。

網膜細胞保護機能を検証

 同社の発表によると、マキベリーエキスとデルフィニジン類の両方について、ブルーライトによる網膜細胞へのダメージに対する細胞保護機能を評価したところ、網膜細胞の生存率について有意な増加、ブルーライトによる活性酸素(ROS)産生について有意な抑制、そしてブルーライト照射による小胞体ストレスマーカー増加について有意な抑制がそれぞれ確認された、という。

 マキベリーエキス(マキブライト)や同エキスに含まれるアントシアニンの一種、デルフィニジン類に、ブルーライトによる目のダメージを抑える機能のある可能性が示唆されたのは、今回の研究が初めてとみられる。

 研究結果をまとめた論文は今月、『BMC Complementary Medicine and Therapies』に掲載された。論文のタイトルは「Delphinidins from Maqui Berry (Aristotelia chilensis) ameliorate the subcellular organelle damage induced by blue light exposure in murine photoreceptor-derived cells」。ウェブサイト上で全文を閲覧できる。

 マキベリーは、南米チリのパタゴニア地方原産の果実で、同社がアイケア素材としてマキベリーエキスを発売したのは2012年。機能性表示食品対応素材としては、デルフィニジン3,5-ジグルコシドを機能性関与成分とするかたちで、パスコンなどを使ったVDT作業を日常的に行う健常者の目の潤いサポート、目の一時的な疲労感や不快感を軽減する機能などが訴求されている。

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