フェムテックめぐりコラボ
機能性食品素材をインナーウェアに応用
機能性食品素材を活用した女性向けインナーウェアが今秋にも発売されることになった。「フェムケア」を掲げるブランドからの展開が予定されているもので、同様にフェムケアやフェムテックを訴求する機能性食品・化粧品素材を生地に付着させる。
アグアヘエキスを生地に
この女性向けインナーウェアは、繊維製品のアパレルメーカー向けOEMなどを手掛けるMNインターファッション(東京都港区)が今秋を目途に発売を予定。同社が今年4月発表した、フェムケアを訴求する新ブランド『SKINis』から提案される。
このブランドは、同社が独自に開発した吸水ショーツを活用したもの。今回、その生地をベースに、機能性食品・化粧品素材の「アグアへエキス」を付着させる技術を新たに開発。アグアヘエキスを使用した溶剤で加工することで、生地の保水率を高め、肌からの水分の蒸散を軽減できるという。
アグアヘエキスは、機能性食品・化粧品素材メーカーのオリザ油化㈱(愛知県一宮市)で開発、2018年に発売された素材。オウミテングヤシとも呼ばれるアグアヘの果実を原料にしたもので、大豆イソフラボンの機能としても知られる女性ホルモン様機能が確認されている。そのため同社は、フェムテック・フェムケア素材として販売に力を入れている。
同社では、「NMインターファッションでのアグアヘを使用した生地の開発によって、これまでの食品・化粧品素材としての枠を超えた顧客へ幅広い提案ができる」として今後に期待を寄せる。NMインターファッションと連携し、双方の顧客に対し、スキンケア、インナーケア、ウェアケアの3本柱で、アグアヘエキスを活用したフェムケア商品の提案を行っていきたい考えだ。
(冒頭の画像:アグアヘエキスを付着したフェムテック生地の実物。18日、ifia/HFE Japan 2022に出展したオリザ油化のブースで撮影)