月経にともなう一時的な不調に対する有用性を訴求する機能性表示食品のサプリメントが来年1月、新発売される。

　月経前の一時的な晴れない気分等の軽減を訴求するもので、女性の健康をサポートするフェムケア商品として、アサヒグループ食品㈱（東京都墨田区、川原浩社長）が通信販売で売り出す。

　商品名は『わたしプロローグ』。有用性を表示し訴求できる食品では従来にない機能をうたいながら、20代後半から30代女性をサポートする。

　同社が20日、発表した。発売は来年1月25日から。アサヒグループ独自の乳酸菌「CP2305ガセリ菌」を、月経に関する機能を持つ成分（機能性関与成分）として配合する。医薬品ではないため、正常な月経周期を有する健康な成人が主な摂取対象者になる。

　月経中や月経前に生じる体調不良（月経随伴症状）による1年間の社会的経済負担は総額約6,800億円に上るとする試算があり、また、セルフケアの重要性も高まっていることから、製品開発を進めたとうい。

　同社が、機能性表示食品として消費者庁に届け出た同商品の健康機能表示（ヘルスクレーム）は、「正常な月経周期を有する健康な女性の月経前の一時的な晴れない気分、精神的疲労感、眠気を軽減する機能があります」というもの。機能を表示するためにあらかじめ備えている必要のある科学的根拠は、同商品を使った臨床試験で得て、論文を届け出ている。

　販売価格は1袋2,210円（税込）。1袋60粒入りで約1カ月分。

　女性特有の健康にかかわる悩みを解消するフェムケアに関連する機能性表示食品はまだまだ少ないが、「膣内環境を良好にし、膣内の調子を整える」などといった機能をうたうサプリメントが販売されている。

【石川太郎】

（冒頭の画像：アサヒグループ食品の報道発表資料から）

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