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パラミロンEOD-1に免疫維持機能ヒト試験で示唆、自然免疫・獲得免疫の双方に対し

 ㈱神鋼環境ソリューション(神戸市中央区、佐藤幹雄社長)が生産する機能性食品素材、パラミロンEOD-1(別名:金色のユーグレナ)を一定期間摂取することで、喉の痛みなど風邪のような状態が生じるのを抑える可能性のあることが、ヒトを対象にした研究で確認された。生体を防御する免疫機能に作用している可能性がある。同じ試験で、自然免疫に働く単球や、獲得免疫に働くナイーブT細胞を活性状態にすることも確認された。同社と共同研究先が3日、発表した。

 この研究は、京都府立医科大学大学院医学研究科の内藤裕二教授、東京薬科大学薬学部の大野尚仁名誉教授・安達禎之教授、女子栄養大学栄養学部の石橋健一准教授と神鋼環境ソリューションが共同で実施した。内藤教授と大野名誉教授は、パラミロンに関する産学研究会の理事を務める。パラミロンEOD-1は、腸管の免疫細胞を刺激することで免疫を維持すると考えられるといい、今後、腸の免疫細胞に対する働きや、免疫細胞間コミュニケーションの詳しいメカニズムを追求していく考えだ。

 試験では、健康な成人男女24人を対象にした二重盲検並行群間比較試験を行い、風邪様症状に対する主観評価とともに免疫細胞などの網羅的な解析を行った。被験食品として、1日あたり350mg(カプセル2粒)のパラミロンEOD-1を12週間摂取。プラセボとしてセルロース含有カプセルを摂取した対照群と比較した。

 研究結果をまとめた論文は、エルゼビア社が発行する学術誌『Journal of Functional Foods』に先ごろ掲載された。論文タイトルは、「High-Parameter Immune Profiling and Subjective Health Assessment of the Immunomodulatory Effects of Paramylon-Rich Euglena gracilis EOD-1: A Randomized, Double-Blind, PlaceboControlled, Parallel-Group Study」(パラミロン高含有ユーグレナグラシリス EOD-1 株による免疫調節効果のハイパラメーター免疫プロファイリングと主観的健康評価)。

 パラミロンEOD-1は、機能性表示食品の機能性関与成分としても届け出されている。機能性関与成分としての名称は、ユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロンで、ヘルスクレームは「日常生活における一時的な精神的・身体的疲労感を軽減する」旨。

 パラミロンとは、機能性成分として知られるβ-1,3グルカンの一種。同社が発見したユーグレナグラシリスEOD-1株のパラミロン含有量は通常のユーグレナよりも多く、含有率として70%を超えるとされる。

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