テアニン含有緑茶に糖尿病リスク低下作用の可能性
サントリー食品インターナショナル(株)(東京都中央区、齋藤和弘社長)は14日、九州大学・久山町研究との共同研究により、テアニンを含む緑茶の摂取が2型糖尿病のリスクを低下させる可能性を確認したと発表した。研究成果は、米国の学術誌「Diabetes Care」に掲載された。
研究グループは、テアニンの摂取後速やかにグルタミン酸とエチルアミンに分解されるが、エチルアミンは摂取後24時間以上も血清中に残存することに着目し、血清エチルアミン濃度を緑茶摂取量の指標に設定。久山町研究の成績を用いて、血清エチルアミン濃度と2型糖尿病発症の関連性を検討した。
2007年に久山町生活習慣病健診を受診した40~79歳の男女2,957人のうち、血清エチルアミン濃度を測定できた糖尿病でない2,253人を7年間追跡した。その結果、血清エチルアミン濃度の上昇に伴って、2型糖尿病の発症リスクは有意に低下したと報告している。