ダイセル、ヘルスケア通販事業を譲渡 ファーマフーズが承継、来月2日実施
㈱ダイセル(大阪市北区、小河義美社長)は、サプリメントや化粧品の通信販売事業をファーマフーズ㈱(京都市西京区、金武祚社長)に譲渡する。譲渡実施日は来月2日。ファーマフーズはダイセルがヘルスケア通販事業で展開してきた全製品の販売、サービスの提供を承継する。人材や設備などの移管はない。両社が20日に発表した。
事業譲渡契約は同日までに締結。ダイセルは今後、ヘルスケア食品事業を展開していくに当たり、天然物由来の機能性食品素材の開発と製造に経営資源を集中させる。ファーマフーズは、ダイセルが展開してきたグルコシルセラミドやエクオールを配合したサプリメントなどの販売を引き継ぎ、引き続き通販チャネルを通じて消費者に提供していく。
ダイセルがサプリメントなどヘルスケア製品の通信販売事業を始めたのは2015年。機能性食品素材の事業化を進める過程で、機能性食品素材の開発・販売やサプリメントの通販を手がけていたユニチカ㈱の生活健康事業を譲受。これにより、素材販売のBtoB(対事業者)と通信販売のBtoC(対消費者)の両面からヘルスケア市場に本格参入していた。
【石川太郎】