タンサ脂肪酸プロジェクトを推進 江崎グリコ、GCL2505株とイヌリンによる「内臓脂肪、体脂肪の低減」効果を確認
江崎グリコ㈱( 大阪市西淀川区、江崎悦朗社長)はこのほど、短鎖脂肪酸を多く生み出す同社独自のビフィズス菌「Bifidobacterium animalis subsp. lactis GCL2505/以下、GCL2505株)と水溶性食物繊維「イヌリン」による内臓脂肪(腹部内臓脂肪)、体脂肪(腹部総脂肪)の低減効果を確認したと発表した。同研究成果は7日に国際科学雑誌「Nutrients」に掲載された。
今回、BMIが高め(23以上30未満)の成人男女120人を対象に、プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を行った。その結果、1日あたり100億個のGCL2505株と2gのイヌリンを 12週間摂取した群(GCL2505群)は、プラセボ群と比較してCT検査による腹部内臓脂肪面積、腹部総脂肪面積が有意に低減した。また、GCL2505群の糞便中のビフィズス菌数は、プラセボ群と比較して有意に高い値を示した。
GCL2505株とイヌリンを摂取した今回の試験で、内臓脂肪と体脂肪の低減が確認され、内臓脂肪のみが低減した以前の試験(GCL2505株を1日あたり800億個、12週間摂取)よりも効果的に腹部脂肪を低減できたと考えられるとしている。
同社では、「タンサ脂肪酸プロジェクト」として、短鎖脂肪酸の研究と啓発活動を積極的に進めており、今後もGCL2505株と短鎖脂肪酸の可能性を探り、同社のパーパスである「すこやかな毎日、ゆたかな人生」の実現に努めるとしている。
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