ジャムー茶問題、香塾堂が対応へ 回収・返金、一方で「検出せず」の結果も示す
(独)国民生活センターが行った成分分析調査でステロイドが検出されたジャムーティーを販売していた香塾堂㈱(大阪市北区、石橋卓也社長)は18日夜までに、ホームページで当該商品の販売を中止、回収、返金することを伝えた。一方、同社が(一財)日本食品分析センターに依頼した当該商品の成分分析では、デキサメタゾンは検出されなかったという。食品分析センターが発行した分析試験成績書も併せて公開した。
国センは17日、同社が加工した『ジャムー・ティー・ブラック(無糖タイプ)』から医薬品成分のステロイドであるデキサメタゾンが検出されたと発表していた。
香塾堂のホームページに掲載された「お詫びとお知らせ」によると、当該商品の原材料は「CV.SVARGA.BALI 社」から輸入。そのうえで同社で加工、販売していたが、「加工の過程においてデキサメタゾンが混入することは考えにくい」とし、「現に、4月21日、日本食品分析センターに分析を依頼した際は、デキサメタゾンは検出されませんでした」としている。
国センの発表によれば、4月上旬にインターネット通販で購入した当該商品に含まれていたデキサメタゾンの量は、1グラム当たり3マイクログラム(検出限界:1グラムあたり1マイクログラム)だった。一方、香塾堂が「お詫びとお知らせ」とともに公開した、日本食品分析センターが5月8日付で発行した検体名「香塾堂 ジャムーティーブラック」の分析試験成績書によると、分析試験項目とされたデキサメタゾンは「検出せず」(定量下限:1ppm)とされている。
香塾堂は「お詫びとお知らせ」の中で、今後の対応について、デキサメタゾンの混入経路を確認し「報告する予定」だとした。また、「今後はより一層商品管理を徹底・強化し、再発防止に努めてまいります」ともコメントした。
なお、同社では本件の問い合わせ先として「info@kohjukudoh.co.jp」を示している。
(冒頭の画像:デキサメタゾンが検出されたと国センが発表した香塾堂の「ジャムー・ティー・ブラック(無糖タイプ)」。国センの報道資料から。下の画像:「お詫びとお知らせ」が掲載された香塾堂のホームページをキャプチャ)
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