サプリ消費支出、2ケタ増に転じる 【3月の家計調査】無職世帯、1世帯当たり1,779円支出
総務省統計局が9日発表した2023年3月の家計調査(2人以上世帯)で、サプリメントなど健康保持用摂取品の1世帯当たり消費支出が1,284円となり、物価変動の影響を考慮しない名目の前年同月比が、13.8%増加した。
増加は22年12月以来、3カ月ぶり。支出額が1,200円台に達するのも3カ月ぶりとなる。直近2カ月は1,000円台で推移していた。
世帯別の支出額も、前年同月から大幅に増加した。勤労者世帯は1世帯あたり989円となり、名目の前年同月比は18.4%増。無職世帯は同10.0%増の1,779円を支出した。
両世帯とも、前の月の2ケタ減から大幅な増加に転じた。特に無職世帯は、2カ月連続で20%前後の減少となっていた中で、3月の支出額は前の月から一気に約440円増加した。無職世帯の健康保持用摂取品に対する消費支出が1,700円台に達するのは、21年11月以来16カ月ぶり。
一方、全体の消費支出は、物価変動の影響を除いた実質の前年同月比が1.9%減となり、2カ月ぶりに減少した。ただし、名目では1.8%の増加。1世帯当たり消費支出額は31万2,758円だった。