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コロナの真相(18)~コロナを5類に変更したらどうなるのか?

(公財)食の安全・安心財団理事長 東京大学名誉教授 唐木英明

●武漢の状況が真偽取り混ぜて拡散し、WHOがインフォデミックと呼ぶ混乱状態になりコロナ恐怖症が世界に広まったこと、コロナは新しい感染症であることなどから、2類以上の指定はやむを得なかった。
○2類指定の弊害が明らかになり、安倍前首相は見直しの方針を明言したが、厚労省と分科会の反対で新型インフル等感染症に再分類して2類以上の取り扱いを続けた。莫大なコロナ対策費の利権が背景にあるという見方もある。

●「5類のインフルと同じ扱い」とはどんなことか?
①感染者全員入院は取りやめる(すでに一部実施)
②濃厚接触者の追跡は取りやめる(すでに一部実施)
③有症者の治療は指定病院に限らず、どの病院でも可能になる
④自粛や時短などの過剰な感染対策は取りやめて、三密防止などの常識的な対策への協力呼び掛けだけになる
⑤重症と死亡者の数だけで、毎日の感染者数の発表はなくなる

●その結果どうなるか?
①少数の有症者だけが開業医に行き、重症者は専門病院に回すというインフルと同じ扱いなので、医療崩壊の恐れは消えて、対策を高リスク者の感染防止と医療充実に集中できる
②感染者数は、地域と人口密度で決まるのだが、日本はアジア太平洋の低感染地域にあるという幸運から、常識的な感染対策を行えば感染者数が欧米並みに増えることはありえない
●最大の問題はコロナ恐怖症の蔓延を改善する対策!
多くの国民がコロナを恐怖の感染症と信じ込まされたため、感染者を「ケガレ」として差別し、受け入れ病院を避け、医療関係者まで差別し、感染が起こった病院は大きな風評被害に遭い、都会の住民が田舎に帰ると白い目で見られ、自粛時短の飲食店いじめは当たり前と思い、五輪開催に反対するなどの多くの問題を解決しない限り、残念ながら5類変更は難しい

<著者プロフィール>
1964年東京大学農学部獣医学科卒。農学博士、獣医師。東京大学農学部助手、同助教授、テキサス大学ダラス医学研究所研究員などを経て東京大学農学部教授、東京大学アイソトープ総合センターセンター長などを歴任。2008〜11年日本学術会議副会長。11〜13年倉敷芸術科学大学学長。専門は薬理学、毒性学、食品安全、リスクコミュニケーション。

※「コロナの真相」は、唐木英明氏のフェイスブックからの転載です。

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