クエン酸、高めの収縮期血圧を下げる 【機能性表示食品届出DB更新】ポッカサッポロが最終商品臨床で届出
機能性表示食品の届出データベース更新が7日にあり、機能性関与成分のクエン酸について、高めの血圧(収縮期血圧)を下げる旨を訴求する飲料の新規届出が受付公開された。同成分の収縮期血圧低下機能をめぐっては、これまで肥満気味の人に対象を限定したヘルスクレームが届け出されていた。そうした限定を取り払った機能性表示の届出は同成分として初。ポッカサッポロフード&ビバレッジ㈱(東京都渋谷区)が最終商品の臨床試験で届け出た。届出商品名は『ポッカレモン100』
この日の更新では、8社8件(サプリメント5件、サプリ以外の加工食品3件、生鮮食品ゼロ件)の新規届出が受付公開された。3月18日、21日、22日の3日間に消費者庁へ提出されていた。これ以降、小林製薬㈱(大阪市中央区)が健康被害を公表した後の新規届出が公開されていくことになる。
ラフマ+ゲッケイジュのサプリ、対象を女性に特化
他に目を引く届出としては、成人女性を対象にした、いわゆるフェムケアのサプリメントがあった。ラフマ由来ヒペロシド及び同イソクエルシトリンと、ゲッケイジュ葉エキスを機能性関与成分として配合したもの。前者で、月経周期が正常な健常成人女性の月経前の一時的な晴れない気分の改善に役立つ旨、後者で、健常な女性の歯ぐきを丈夫で健康に保つ機能がある旨を、それぞれシステマティックレビューに基づき訴求する。植物抽出物の製造販売を行う㈱常磐植物化学研究所(千葉県佐倉市)が届け出た。
なお、撤回届出の追加は3件だった。イオントップバリュ㈱(千葉市美浜区)が難消化性デキストリンを機能性関与成分とする飲料など2件を終売のため取り下げた他、㈱あおぞらヘルスケア(大阪市中央区)がイソマルトデキストリン配合サプリの届出を、今後も販売予定がないとして取り下げた。
【石川 太郎】
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