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キリンHDのヘルスケア事業、成長加速 ファンケルへのTOB成立、豪州サプリ大手と3社でシナジー創出狙う

 キリンホールディングス(東京都中野区、南方健志社長。以下、キリンHD)は12日、6月から進めていたサプリメント・化粧品販売大手㈱ファンケル(横浜市中区)への株式公開買付(TOB)が11日に成立したと発表した。

 3度の延長を経た公開買付期限の11日までに、買付予定数の下限に設定していた約4,100万株を上回る約5,200万株の応募があったという。買付代金の総額は約2,300億円。当初は約2,200億円を見込んでいた。

 TOB成立で、キリンHDが所有するファンケル株の割合は、2019年の資本業務提携で取得した約3,954万株と合わせて約75%となり、TOB決済が始まる今月19日付でファンケルはキリンHDの連結子会社になる。キリンHDは今後、残りの株式を取得する手続きを進め、年内にもファンケルを完全子会社化する考えだ。

 ビールなどアルコール市場が縮小する中で、ヘルスサイエンス(ヘルスケア)事業の成長を図るキリンHDは昨年、東南アジア市場でも高いシェアを持つ豪州のサプリメント製造販売大手Blackmores(ブラックモアズ)を買収していた。

 キリンHDはTOB成立に合わせてコメントを出し、「各社が強みを持つエリアでの事業基盤のさらなる強化を進めるとともに、ファンケル、キリン、Blackmores、3社のアセットを活用してシナジーを創出していく」(吉留透留ヘルスサイエンス事業部長)とした。

 ファンケルの島本和幸社長も、「これまで制限されてきた両グループ間でのノウハウ・技術情報等の共有が可能となり、シナジー効果をより短期間で最大化できると考えている。グローバルでのBlackmoresとの協業も加速する」とするコメントを出した。

関連記事:キリンHD、ファンケル買収を発表 TOB実施、完全子会社化目指す
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