キリンHD、ファンケル買収の報道 「検討しているのは事実」、きょう開催の取締役会に付議へ
キリンホールディングス㈱(東京都中野区、南方健志社長)が㈱ファンケル(横浜市中区、島田和幸社長)を買収すると、日本経済新聞がきょう14日付けで報じた。
報道を受けてファンケルとキリンHDは同日8時半、「当社が発表したものではない」とするコメントをそれぞれ発表。その上でファンケルは「検討していることは事実」だと明かした。両社とも、きょう開催の取締役会に「本件を付議する」としている。
キリンHDとファンケルは2019年に資本業務提携を結んでいた。現在、キリンHDはファンケルの株式を議決権割合で33%保有する。
14日付の日経経済新聞は、キリンHDがファンケルに対して株式公開買い付け(TOB)を行い、年内にも完全子会社化すると報じた。同社の買収で健康食品に関するノウハウを取り込み、ビール中心の経営からの舵を切るとの見方も伝えたほか、買収額は約2,100億円に上るとする観測を示した。
(冒頭の写真:キリンHDが14日8時半に発表した声明)