カナダ、カンゾウ摂取による健康被害が発生
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は19日、素材情報データベースに「カンゾウ」による健康被害情報を掲載した。
カナダの84歳男性(高血圧・冠動脈疾患・糖尿病などのため、複数の医薬品を服用中)が、自家製のカンゾウ抽出物を1日にコップ1~2杯、1週間にわたって摂取したところ、コントロールが良好だった収縮期血圧が上昇したほか、頭痛や胸痛などを生じた。
救急外来を受診した結果、低カリウム血症、血中レニン活性とアルドステロンの低下が認められ、カンゾウ摂取による偽アルドステロン症と診断された。男性はカンゾウの摂取中止と加療によって改善したと報告している。