エルゴチオネインを機能性関与成分にした、機能性表示食品のサプリメント『メモエル』の販売を、製薬会社のカイゲンファーマ㈱（大阪市中央区、中桐信夫社長）が3月から開始する。それに合わせ、10日まで都内で開催される展示会「メディケアフーズ展」に出展し、この商品のPRを行う。

　カイゲンファーマとして初の機能性表示食品。また、エルゴチオネインを機能性関与成分にした機能性表示食品としては、昨年発売された第１弾『記憶の番人』（届出者：㈱エル・エスコーポレーション）に続く商品になる。昨年11月、消費者庁に届け出ていた。

　届出表示（ヘルスクレーム）は次の通り。

　「抗酸化作用をもつエルゴチオネインには継続的な摂取により、中高年の方の記憶力（人や物の名前などを記憶し、後から呼び起こす能力）及び注意力（物事に対して注意を集中して持続させる能力）を維持する機能があることが報告されています」。

食用キノコ由来の機能性関与成分

　エルゴチオネインは、キノコ類や豆類などに含まれる親水性アミノ酸の一種。同商品では、北海道で一般的な食用キノコ「たもぎ茸」の濃縮エキス末に含まれるエルゴチオネインを機能性関与成分にした。キノコ由来成分で認知機能にかかわる働きを訴求することになる。

　顆粒タイプ。15本入りで希望小売価格3,500円（税込）。素材（キノコ）の風味を生かし、料理に混ぜて摂取する方法も勧める。エルゴチオネインは「熱や酸に強い」という。