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エルゴチオネイン、店頭で拡大続く 【機能性表示食品特集】年内中に全国5,000店舗も

 健康食品原材料開発・販売の㈱エル・エスコーポレーション(東京都中央区、鈴木真代表)が先鞭を付けた機能性関与成分「エルゴチオネイン」を配合した機能性表示食品のサプリメントについて、ドラッグストアの店頭を舞台にした拡販が続いている。同社によると7月末時点で全国約4,000店舗まで取り扱いが拡大。これを受け、成分名称をはじめエルゴチオネインの原料となる食用キノコ「タモギ茸」の認知度が高まりつつあるという。BS放送および地上波の一部で、テレビコマーシャルの放映も始まった。

ドラッグストアで広がる 記憶の「番人」と「戦士」

 『記憶の番人』に『記憶の戦士』。いずれもエルゴチオネインを機能性関与成分にした機能性表示食品(サプリメント)の商品名だ。

 それぞれヘルスクレームは同一で、「抗酸化作用をもつエルゴチオネインは継続的な摂取により、中高年の方の記憶力(人や物の名前などを記憶し、後から呼び起こす能力)及び注意力(物事に対して注意を集中して持続させる能力)を維持する機能があります」。

 両商品とも主要な販路はドラッグストア。いずれも薬系卸大手のアルフレッサ ヘルスケア㈱(東京都中央区)と連携しながら卸販売を進めている。

 エル・エスコーポレーションは健康食品の原材料開発・販売と最終商品OEMを主な事業としており、自社ブランド商品の販売が占める割合は本来、小さい。だが、エルゴチオネインに関しては原材料事業者でなく、最終商品販売会社のポジションで需要開拓を進めることになった。

 同社によれば、昨年6月発売の『記憶の番人』を取り扱うドラッグストアは、今年2月末時点で全国約2,500店舗と順調な広がりを見せていた。その上で、同社が今年2月に届け出ていた『記憶の戦士』の取り扱いを、特定のチェーンドラッグストアが6月から開始。これにより、両商品合わせて約4,000店舗(7月中旬時点)まで広がることになった。

 同社の営業担当幹部は「年内に5,000店舗を超える可能性が高い」と予測。現在、全国のドラッグストア店舗数は約2万超とされているから、順当に行けば、国内ドラッグストア全体の約25%で取り扱われることになる。

販促でテレビCM その側面でBtoB

 取り扱い店舗数の拡大に合わせて販売数量も伸びている。「両商品とも通常価格は4,980円。ドラッグストアで販売される健康食品としてはかなり高いが、リピート購入してくれている。定期購入を求めるお客様もいて、本当に有難い。機能を体感してくれているのだと思う」(同)。

 利用者をさらに広げようと、6月下旬からテレビコマーシャルを通じた『記憶の番人』の販売プロモーションを開始した。期間は9月末までと短期間だが、BS全国放送で月間25~27本の30秒CMを投入する他、地上波についても沖縄地区限定で同33~35本を放送する予定だ。

 同社では、こうした販促活動を伴うBtoC(対消費者)マーケティングを手掛けると同時に、事業者に対しては、届出サポートを伴う原材料販売も進めている。対消費者(BtoC)と対事業者(BtoB)のマーケティングを同時展開しながらタモギ茸由来エルゴチオネインの普及を中長期で目指す。

 第3弾となる自社ブランド商品の発売も計画しているという。

【石川 太郎】

(冒頭の画像:6月に販売が始まった『記憶の戦士』の商品パッケージ見本。消費者庁の機能性表示食品届出情報公開DBから)

<COMPANY INFORMATION>
所在地:東京都中央区日本橋小伝馬町13-4
TEL:03-3662-7941
URL:https://www.ls-corporation.co.jp/
問合せ:https://www.ls-corporation.co.jp/contact
事業内容:健康食品・化粧品・健康美容商材等の製造販売、研究開発など

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