サプリメントの原材料として用いられるエクオール含有抽出物の製造方法などに関する特許権をめぐり、最終製品を販売する大塚製薬㈱と、主に原材料販売を手がける㈱ダイセルらが争っていた裁判で、最高裁判所がダイセルらの不服申し立てを退けたと大塚製薬がきょう（21日）、発表した。最高裁が今月11日付で、ダイセルらによる上告および上告受理申し立てをそれぞれ棄却、不受理とする決定を出したという。特許権侵害などを訴えた大塚製薬の主張を認めた控訴審判決が確定することになる。

　大塚製薬は発表の中で、最高裁の決定を受けて、ダイセルは「フラボセルEQ-5」（エクオール含有食品素材）の製造販売行為が禁じられる、などと伝えている。ただ、ダイセルによるとフラボセルEQ-5は「旧製品」。2021年以降は製法を変えた「同EQ-5N」の製造販売を行っているという。

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