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独自機能の乳酸菌めぐり届出準備 プロテインの吸収促進に着目 年内にも届出へ

 サプリメント・健康食品向け原材料の輸入販売などを手掛ける㈱ヘルシーナビ(井上俊忠社長)が、従来にないヘルスクレームを行う機能性表示食品の届出サポートに向けた準備を進めている。機能性関与成分とするのは、海外メーカーが開発した有胞子性乳酸菌で、独自の機能性を有す。プロテインに含まれるアミノ酸の吸収促進に着目した機能性表示食品の届出実現を目指している。

ヘルシーナビ、BC30を機能性表示食品対応素材へ

 ヘルシーナビが現在、機能性表示食品対応素材化を目指して準備を進めているのは、同社が2018年に日本市場へ導入した「BC30」という健康食品原材料。米国プロバイオティクスメーカーのガネデン社が開発したもので、同社を買収したアイルランドを拠点にする総合食品メーカー、ケリー社がさらなる研究開発投資を進めながら、グローバルに販売展開している有胞子性乳酸菌だ。日本での原材料販売は、ヘルシーナビを総輸入元、ユニキス(東京都中央区)を販売元とするかたちで進められている。

 有胞子性乳酸菌は、「生きたまま腸に届く」と言われる。摂取後、高温にも耐えられる胞子を形成することで胃酸や胆汁などの影響を受けないためだ。機能性表示食品の機能性関与成分としての届出実績もある。現在、菌株の異なるいくつかの有胞子性乳酸菌が届け出されており、成分としての訴求機能は主に腸内環境および便通の改善。一方、有胞子性乳酸菌である点は同じでありながら、BC30の場合、米国など海外、日本ともに発売以来、主にスポーツサプリメント分野で利用されている背景がある。

 なぜか。スポーツをする人にとっても腸内環境の改善はコンディションの維持などのために大切だが、BC30は、プロテインに含まれるアミノ酸の吸収効率を高める機能性のあることがヒト試験などで確認、報告されていることが大きい。この点が日本でも注目され、摂取者層がアスリートから一般生活者にまで広がったことを受け、規模が拡大しているプロテイン市場における「差別化素材」として活用されるようになった。

プロテインと同時摂取でアミノ酸吸収率高める

 BC30とプロテインの同時摂取が、プロテイン中アミノ酸の利用効率を高めることを報告する最新論文は、20年に海外学術誌上で発表された。それによると、健康な男女30人を被験者にしたランダム化二重盲検クロスオーバー試験を行ったところ、BC30とプロテインを組み合わせて摂取した群は、プロテイン単独摂取群に比べ、プロテイン中アミノ酸22種類のうちアルギニン、イソロイシンの吸収増加率が有意に増加。その他18種類のアミノ酸をはじめ総アミノ酸、総必須アミノ酸、総BCAAについても増加が確認されるなどしたという。

 これと同様の機能性がBC30にあることを報告する論文は他にもあり、ヘルシーナビらは今後、これまでに発表されてきた論文に基づき、BC30について、プロテインを同時摂取することに伴うプロテインの吸収促進機能が報告されている旨のヘルスクレームを行えるようにしたい考えだ。

 ミネラルの吸収を促進することが報告されている旨のヘルスクレームは、すでに届出実績がある。同社では、「不可能ではないと考えている。現時点までにシステマティックレビューなどは終えた。現在、分析方法について国内の分析機関と詳細を詰めている。今年中に1回目の届出を行いたい」(井上俊忠社長)という。

【石川 太郎】

(冒頭の画像:BC30を使用したヒト試験結果の一部。プロテインと同時に摂取することでアミノ酸吸収量が高まった。比較対象はプロテイン単体摂取。ヘルシーナビが2020年12月に出したニュースリリースより)

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