新規届出69件が一度に 【機能性表示食品届出DB更新】ターミナリアに「便通改善」の新規機能性表示
消費者庁は11日、機能性表示食品の届出データベースを更新した。更新は今月3日以来6営業日ぶり。3月27日に届け出された新規届出のうち69件(錠剤・カプセル剤等の加工食品=サプリ48件、サプリ以外の加工食品21件、生鮮食品ゼロ件)について届出番号を付与、情報公開した。撤回届出に関しても動きがあり、前回の更新時点から11件増加した。
今回の更新で69件もの新規届出が積み上がったことで、2024年度の届出番号「J」シリーズの累計届出件数は1,500件台に達し、過去最高記録の2021年度1,445件を上回った。24年度分の届出受付は3月28日まで行われており、同年度の届出件数はさらに積み上がることになる。
公開された新規届出の中には、既存の機能性関与成分、ターミナリアベリリカ由来没食子酸に関する新しい機能性表示が含まれる。「便通を改善する機能が報告されています」というもの。届け出たのは㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市)。これで同成分について届け出られた機能性表示は4種類になった。
同成分に関する機能性表示は、これまでに「食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑えて、食後の中性脂肪や血糖値の上昇をおだやかにする」旨、「尿酸値が高めの方の食後の尿酸値の上昇を抑える」旨、「肥満気味な方のお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)とBMIを減らすのを助ける」旨の3種類(脂肪・糖・プリン体のトリプルカット)が届け出られていた。
他に、大正製薬㈱(東京都豊島区)からの新規届出が2件公開。いずれも『ビオフェルミン』のブランドを商品名に掲げるサプリで、これまでに届出実績のない新規の機能性関与成分、ビフィズス菌8013株などを機能性関与成分として配合するものだ。
同ビフィズス菌に報告されている「お腹の調子を整える」働きを軸に、2つの機能性をそれぞれ訴求する。また、「腸活サプリ」と商品名で打ち出す。
【石川太郎】
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