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備前化成、新・製剤技術を開発 
錠剤に機能性成分を高配合 摂取粒数減らせるメリット

 サプリメント・健康食品の受託製造(OEM)を手掛ける備前化成㈱(岡山県赤磐市、清水富江社長)が、錠剤に機能性成分を高配合させる新技術を開発、最終商品販売会社に対して商品化の提案に乗り出した。

 1~2マイクロメートルの薄い皮膜で錠剤の表面をコーティングする技術を開発した。この技術を使えば、賦形剤の配合量を大幅に減らすことができ、逆に、機能性成分の配合割合を1粒あたり最大90%まで引き上げられるという。結果的に、配合する機能性成分によっては多くなりがちな錠剤型サプリメントの1日あたり摂取粒数を、大きく減らせるメリットを消費者へ提供できる。

第3弾の独自製剤技術 超薄膜で表面をコート

 同社は、新たに開発した錠剤の製剤技術を『B-HiT(Bizen High-loaded Tableting)』と名付け、商品化提案を開始した。近年、同社は独自製剤技術の開発に注力しており、B-HiTは、配合した機能性成分の溶出タイミングをコントロールすることで特定の消化管に届ける錠剤製剤技術の『B-ReC』、口腔内に機能性成分を長く滞留させる顆粒製剤技術の『B-MoG』に続く第3弾の独自製剤技術となる。昨年10月に特許を出願していた。

 同社によると、B-HiT技術はさまざまな機能性成分に適用できる。特に、「錠剤への高配合が難しかった機能性成分に向いている」としており、その一例として、HMBカルシウム(Ca)やテアニンなどのアミノ酸類、コエンザイムQ10などの脂溶性成分、ユーグレナなどの油脂含有素材を挙げている。

 例えば、機能性を期待できる1日あたり必要摂取量が1,500~3,000mgとされるHMB Caでは、錠剤1粒あたりの配合割合を、同社の既存技術では60%にとどまっていたところ、90%まで高められるようになった。これにより摂取粒数が従来比3分の2に減る。具体的には、1日あたり約1,500mgのHMB Caを錠剤の形で摂取するには13粒が必要であったところ、9粒に抑えることができるという。

 「HMB Caは、筋肉に対する働きを訴求する機能性表示食品としての届出も多い成分だが、特有の苦みがある。そのため、最終製品の形状を顆粒にすると、風味の課題を解決する必要がある。一方で、打錠であれば風味の課題はなくなるものの、かなりの粒数を摂取してもらわなければならない課題が生じる」と、同社の市場企画部担当者は話す。

高配合、摂取粒数減 そのうえ見栄えもよく

 そうした課題を解消するために同社が開発したのは、厚さがわずか1~2マイクロメートルの超薄膜を錠剤の表面にコーティングする「マイクロレイヤリング技術」。それ専用の打錠機も導入し、表面に超被膜を張りながら打錠を成型する新製法を可能にした。この新製法では、錠剤を成型するために一般的に用いられる賦形剤の配合量を、大幅に減らすことができる。そのため、機能性成分を高配合できるようになる。

 他にもメリットがある。錠剤は一般的に、成型の際に圧力をかけるため、表面が荒れる場合がある。しかし、新製法では表面をコーティングするため、ツヤのある綺麗な錠剤を成型することができるという。

 新たに開発した製剤技術について同社では、「機能性成分の高配合、摂取粒数の減少や粒の小型化、見ための美しさ。その3つを同時に実現させる製剤技術を確立できた。サプリメントの形状としては、打錠が選ばれる場合も多く、お客様(最終商品販売会社)と一般消費者の双方にメリットを提供できると考えている」(市場企画部)と話している。

【石川太郎】

(冒頭の画像:通常の錠剤(左)と、錠剤の表面を超薄膜でコーティングする新技術(B-HiT)で成型した錠剤(右)。内容物はいずれもHMB Ca。左の錠剤では、同成分が13粒あたり1,560mg配合されているのに対し、右は9粒あたり1,620mg。B-HiT技術を活用することで、粒数を減らした上で配合量を増やすことができる)

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