世界市場を視野に商標登録戦略 オリザ油化、独自機能性素材のブランディングを強化
オリザ油化㈱(愛知県一宮市、村井弘道社長)が、同社で開発した機能性素材の商標登録を強化している。独自素材のブランディングをグローバルに強化する狙い。特許戦略と同時並行的に進めることで、模倣製品の流通も抑止したい考えだ。19日、昨年発売したマウンテンキャビアエキスの名称について、「ベグキャビア(VegCaviar)」とする商標を出願したと発表した。来月出荷分から製品名を改める。ことし6月にも、2製品について商標出願したことを発表していた。
マウンテンキャビアは、日本では食材の「とんぶり」に使われるホウキギ科植物の果実。同社では、その成熟果実を原料にした水溶性粉末を開発し、昨年上市していた。グルコースの吸収抑制を機序にした血糖値上昇抑制機能を持つことが確認されているといい、外部のCRO機関を通じてヒト試験も実施。単回摂取による食後の血糖値上昇抑制機能の検証を終えた。来春以降、機能性表示対応素材として販売していくことを目指している。
商標出願について、ことし6月には、機能性表示対応素材化を目指して対応を進めている藤茶エキスと、肌領域の機能性表示対応素材となっているトマト種子エキスの2製品について、商標出願を行っていた。出願した商標は、前者が「リゾバイン(ResoVine)」、後者が「リコリフト(LycoLift)」。また今秋上市したストロベリーグアバエキスについても、冷えケアなど女性のヘルスケアに対応する素材であることにちなみ、「フェムベリー」と名付けている。
【石川太郎】
(冒頭の画像:商標出願した各製品のロゴ。オリザ油化の報道発表資料から)