ライオン㈱（東京都台東区。竹森征之社長）はこのほど、個人向けの細菌叢検査を実施する㈱サイキンソー（東京都渋谷区、沢井悠社長）の第三者割当増資を引き受けることを決定し、出資したと発表した。

　ライオンは、「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する（ReDesign）」をパーパス（存在意義）に掲げ、人々の健康で快適、清潔・衛生的な暮らしの実現とサステナブルな社会への貢献に向け、企業活動を進めている。
　オーラルヘルス領域において、1人ひとりのライフスタイルや心身の健康状態に合わせた前向きな予防歯科習慣づくりを後押しすることで、人々の健康増進に貢献することを目指している。この実現に向け、オーラルヘルス領域における事業機会の創出を加速することを目的に、国内外のベンチャー企業と先端的な研究機関を対象とした「LIONオーラルヘルスファンド」を同社内に設定しており、今回の出資はその一環となる。

　サイキンソーは「細菌叢で人々を健康に」を企業理念に、データサイエンスの力を活用した腸内と口腔内の細菌叢検査サービスとして、1人ひとりの細菌叢解析結果と生活習慣改善の参考となるアドバイスやコンテンツの提供、ソリューションの本格的な展開を開始した企業。ライオンでは、両社がより深く連携することで、個々の細菌叢情報に基づいて最適化されたオーラルヘルスケアを提案し、健康に直結するより良い習慣づくりに貢献することを目的に、今回出資したとしている。