ポイントピュール、研究開発と人材育成に注力し20年
同社は、沖縄県久米島町で2001年に創業した化粧品OEM・ODMメーカー。今年、20周年を迎えた。久米島の自然の恵みに囲まれた環境で製造しており、安全性・生産性・衛生面などで良質な化粧品を作るための品質管理を徹底している。市場のニーズをいち早くとらえ、次の一手を常に提案する。研究開発と人材育成に注力し、着実に業績を伸ばしてきた同社。同社のこれまでと、現状・今後の展望について話を聞いた。
<幅広いニーズに対応>
――事業内容についてご説明ください。
大道 当社は、これまでに300社以上の化粧品OEM・ODMを受託してきました。小ロット製品のほか、サンプル品やトライアルキットの生産も可能で、コストパフォーマンスに優れた多品種少量生産を実現しました。また当社では、医薬部外品の育毛剤をはじめ、シャンプーやトリートメントなどの商品開発を行い、OEM商品の製造も行っております。
――他社と差別化している点は?
大道 当社では、全ての化粧品のベースとなる水に、久米島の沖合2.3km、水深612m からくみ上げられる久米島海洋深層水を使用しています。海洋深層水は、水・塩・ミネラルに分けて精製された後、化粧品の原料として使用されます。当では、久米島海洋深層水使用による商品の差別化を提案しています。
<2001年、5人で創業>
――20周年を迎え、危機もあったそうですが。
大道 2001年に創業した当時、社員はわずか5人でした。創業して3年目に大手化粧品通販会社のOEM案件が決まり、軌道に乗ることができました。しかし、その2年後に、そのクライアントが倒産してしまい、当社の業績も一気に落ち込んでしまいました。その失敗を生かし、これまでの大手中心をやめ、中小から大手まで幅広く対応するようにシフトしたことで、業績も持ち直しました。現在でも、小ロットから大ロットまで幅広く対応しています。
――ほかにも成功の要因があるのではないですか?
大道 沖縄で、しかも離島ということで、大きな冒険をしてこなかったこともかえって良かったのではないかと思っています。冒険していれば、もっと早い段階で今以上の規模に拡大できたかもしれませんが、当然その反対もあります。創業当時から、原料や久米島海洋深層水を使った製品づくりの研究と、人材の育成に注力してきました。その結果、社員数は70人に増え、その社員1人ひとりが着実に力を付け、現在の位置にたどり着くことができたのだと思います。
――今後の展望についてお聞かせください。
大道 昨年4月に、沖縄本島の北谷町にモニターができる店舗を開設しました。OEM企業はあまりやりませんが、あくまでもマーケティングを主目的としています。これが大変好評で、今年3月に那覇の国際通りに4店舗目をオープンしました。今では、地元のお客さんからのリピートも増えています。お今後も、研究開発と人材育成に注力し、クライアントと共に成長していきたいと思っています。
――ありがとうございました。
<COMPANY INFORMATION>
所在地:沖縄県島尻郡久米島町字真謝486-12(本社)
TEL:098-896-8701
お問い合わせ:https://pointpyuru.co.jp/contact2/
URL:http://pointpyuru.co.jp
事業内容:化粧品OEM製造、せっけん・クレンジング・基礎化粧品の製造