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ICS-netとイワキが資本業務提携を締結 地方創生も視野に(後)

「シェアシマ」のサービス拡充を目指す 
 ICS-netは昨年2月、「シェアシマ」のさらなる拡充を目指し、1回目の資金調達を行った。その後、さらなる資金調達に向けた動きを活発化させる中で、昨年5月にイワキとの資本業務提携に向けた話し合いが始まった。今回、同社が新株を発行し、それをイワキが引き受けるというかたちによる資本業務提携となった。

 スタートアップ企業のICS-netが、大手のイワキとタッグを組むことになったことについて小池社長は、「銀行や地方自治体の紹介を介さない、人と人とのつながりによる提携という珍しいケースで、お互いのシナジーと目標が一致したことで今回の提携に至った。業界の中でプラットフォーム事業を手掛ける唯一無二の存在だったとはいえ、今回の提携は大きな意義があり大きな武器を手に入れたと思っている」と興奮を隠さない。

「展望しかない」と小池社長
 ICS-netは、「業界随一のプラットフォームになる」を目標としている。小池社長は、「食品業界の中でも特に原料分野は、まだまだDXが進んでいない。プラットフォームを通じて食品にかかわる人々が、1人でも多くDXに触れ、作業が簡略化することで業界を発展させたい」と話す。また、「地方には、まだまだ多くの優れた商材が眠っている。これらを全国の食品メーカーに知ってもらい、流通を活発化させることで地方創生の一助となりたい。それにより、地方に雇用が生まれ、地元への回帰などを促すことができる。日本全国に販売網や仕入れ先を持つイワキとの提携は、そうした地方の活性化という観点でも効率が良い」としている。

 企業同士のマッチングには、それぞれの企業風土や営業方針、企業規模、顧客属性の違い、株主などさまざまなハードが立ちはだかる。一方で、食品関連は、新商品開発のための新規原料、特徴ある原料との出会いを通じた企業同士の取引という名のマッチングは珍しくない。ICS-netは、今後、食品原料を通じて、企業と企業のマッチング支援を強化していく方針だ。

(了)

【藤田 勇一】

<Company Information>
●ICS-net㈱
所在地:長野市南石堂町1972(本社)
    東京都千代田区九段南1-5-6りそな九段ビル5F KSフロア(東京オフィス)
TEL:026-405-6726
問い合わせ:https://www.ics-net.com/
事業内容:食品の輸出入、製造・販売、業務用アプリケーション開発、コンサルティング事業など
ホームページ:https://www.ics-net.com/

●イワキ㈱
所在地:東京都中央区日本橋本町4-8-2
TEL:03-6732-6421
問い合わせ:https://www.iwaki-kk.co.jp/contact.html
事業内容:食品・化粧品原料の製造・販売、HBC関連通信販売、創薬支援製品の開発及び医療機器薬事サポートなど
ホームページ:https://www.iwaki-kk.co.jp/

(冒頭の写真:ICS-net小池社長(左)とイワキ瀬戸口社長、イワキ本社にて)

関連記事:ICS-netとイワキが資本業務提携を締結 地方創生も視野に(前)
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