HMBの「筋肉量を増やす」、根拠が見当たらないと指摘~国立栄研
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は27日、健康食品の素材情報データベースに「β-ヒドロキシ-β-メチルブチレート(HMB)」を追加したと発表した。
HMBは必須アミノ酸であるロイシンの代謝物。スポーツ分野のサプリメントや、機能性表示食品などに利用されている。
同データベースでは、HMBは「脂肪量を減らす」「筋肉量を増やす」などと言われているが、サルコペニアやエイズ関連の消耗に対して有効性が示唆されているものの、その他の有効性については、信頼できる十分なデータが見当たらないと指摘している。
安全性については、適切に摂取した場合には安全性が示唆されていると説明。ただし、妊婦・授乳婦の場合、信頼できる十分な情報がなく、摂取を避けるようにアドバイスしている。