ECホールディングスに課徴金1,972万円
消費者庁は28日、“白髪”が“黒髪”になるかのように表示してサプリメントを販売していた㈱ECホールディングス(東京都目黒区、井関貴博社長)に対し、景品表示法違反に基づく課徴金1,972万円の支払いを命じた。同社は21年8月30日までに違反金を支払わなければならない。
同社はサプリメント『ブラックサプリEX』を販売する際に、自社ウェブサイトで、2018年10月1日~19年2月7日までの期間、景表法で禁止する優良誤認表示を行い、6億5,761万8,548円を稼いだ。
広告では、サプリメント摂取による効果をイメージさせるイラストを掲載。摂取前が悲しそうな表情の白髪の女性で、摂取後が明るい表情の黒髪の女性のイラストだった。「多くの人が色を失っていく自分を年齢のせいだと思い込んでいます!⇒これは大間違いです」と説明。「『ブラックサプリEX』の黒ゴマや昆布などの黒々ツヤツヤ成分をあなたも体感しませんか?!」などと表示していた。また、美容治療の現役医師が監修したとして、商品の権威付けも行っていた。
課徴金対象行為は、18年10月1日~19年2月7日までだが、同社は再発防止策を取る19年4月24日まで取引を行っていたとして、消費者庁は同4月24日までを課徴金対象期間としている。
売上に対する3%が1,972万8,556円。1万円未満を切り捨てた1,972万円が課徴金となる。