ECスタジオを連結子会社に ジェイフロンティアが株式70%取得
ヘルスケア事業を手掛けるジェイフロンティア㈱(東京都渋谷区、中村篤弘代表)が22日にも、サプリメント・健康食品や化粧品のD2Cを展開する㈱ECススタジオ(東京都千代田区、嶋田怜輔代表)の株式70%を取得し、連結子会社化する。
取得する株式数は152株、取得価額は約12億7,500万円。15日開催した取締役会で決議し発表した。ECスタジオを子会社化することで、健康食品・化粧品分野の取扱商品を拡充し、20代を中心とする新たな顧客層の開拓を実現させる狙い。
化粧品分野で「新たな商品展開、顧客層開拓」
ECスタジオは2014年3月に設立。直近売上高は10億8,100万円、営業利益は1,000万円(21年6月期)。ジェイフロンティアの発表によると、ECスタジオの商品開発数はこれまでに30種を超える。また、SNSフォロワー数が1万から10万人のマイクロインフルエンサーを活用したウェブ・SNSにおける広告施策にノウハウを持つ。主力の化粧品ブランド『WEEED』は、販売開始から1年ほどで、20~30代女性を中心に、累計約10万人の新規顧客を獲得したという。
ジェイフロンティアは、ECスタジオの子会社化によって、既存の通販事業におけるウェブ・SNS広告の強化などといった相乗効果も期待できると見る。今後、「ECスタジオとともに、化粧品・ボディケア・スキンケア分野における新たな商品展開・顧客層開拓を推進していく」としている。
ジェイ社、医薬品D2Cが好調 売上高が倍に
ジェイフロンティアの22年5月期連結決算は、売上高118億7,600万円、営業利益7億3,200万円。オンライン診療・服薬指導アプリなどの医療プラットフォームサービスや医薬品のD2Cを展開するメディカルケアセールス事業の売上高は49億8,900万円となった。そのうち医薬品D2Cの売上高として34億6,500万円を計上。前年同期比195%と倍増した。
一方、健康食品・サプリメントなどのD2Cを行うヘルスケアセールス事業の売上高は、前年同期比49%減の30億4,000万円と半減。広告投資について、戦略的に医薬品D2Cに集中させたため、目標達成率が56%にとどまったという。
(冒頭の画像:ジェイフロンティアが買収するECスタジオの主力ブランド。15日付プレスリリースより)