3社合同の通販事業者向けセミナーを開催
(株)電通ダイレクトマーケティング(東京都港区)、(株)プラスアルファ・コンサルティング(東京都港区)、ヤマトフィナンシャル(株)(東京都中央区)の3社は11日、「次世代Eコマースソリューションセミナー」を都内で開催した。通販事業者などの約50人が参加した。
(株)電通ダイレクトマーケティングECソリューション開発部の清水宣行部長は、「1時間で数百万売上も!5G時代に注目が集まる『ライブコマース』の実態とコツ」をテーマに講演した。清水氏は「ライブコマースは日本での認知度はまだ低いが、成功事例が出始めている。各社に共通しているのは、視聴者にこまめな対応ができて、商品への熱い思いを語り、そこでしか買えない限定感があるという3つの要素。5Gによる通信環境の進化で、ライブコマースは日本国内でも中国のように急速に成長する可能性がある」と話した。
(株)プラスアルファ・コンサルティングのカスタマーリングス事業CR・セールスコンサルティングGの山夲哲平グループマネージャーは、「成長通販500社から学ぶ、CRMを成功させた共通点とは」について講演した。山夲氏は、「通販事業者や商品数が増え、従来のやり方による弊害が出ており、各社は生き残るための転換期を迎えている。他社との差別化を図るための施策と、マーケティングの現場における生産性の向上が必要。成功している会社は、顧客をきちんと理解した上で、適したCRM戦略を行っている。自動化だけに頼るのではなく、人の経験や勘との融合も重要」と説明した。
ヤマトフィナンシャル(株)営業戦略部の高柳拓紀氏マネージャーは、「EC通販の動向から見えるブランド力を高める決済・配送・顧客対応の取り組み」をテーマに講演。高柳氏は、「購入者の決済手段として、現状ではクレジットカードや代引が半数以上を占める。しかし、今は減少傾向にあり、その反対にID決済やコンビニ決済が増加傾向にある。背景にはスマホの普及や、個人情報を記入することに対する消費者の警戒心がある。そうした消費者心理や行動に沿った決済システムの導入が不可欠だ」と話した。
(写真:通販事業者を中心に約50人が参加)
【藤田 勇一】