機能性表示食品の届出情報データベースの更新が24日、2日連続で更新され、新規届出9件（サプリメント6件、サプリ以外の加工食品2件、生鮮食品1件）が公開された。中鎖脂肪酸（オクタン酸、デカン酸）について新たな機能性表示が届け出された他、グルコシルセラミドなどについて、従来なかった由来の届出が含まれる。

　MCTオイルとしても知られる中鎖脂肪酸の新たな機能性表示は、「運動との併用で、健常な中高年者が日常の生活で生じる一過性の肉体的疲労感および精神的疲労感を軽減する機能が報告されています」というもの。

　現在までに70件を超える届出がある同成分の機能性表示はこれまでに、「運動との併用で、中高年者の加齢とともに低下する脚の筋力を維持することが報告されています」、「BMIが高めの方の日常活動時の脂肪の燃焼を高めること、ウエスト周囲径の減少、体脂肪や内臓脂肪を減らすことが報告されています」といった機能性表示が届け出されていた。今回新たに、肉体的・身体的疲労感の軽減を訴求するヘルスクレームが追加されたことになる。

インデナ、スルフォラファングルコシノレート届出

　また、肌の保湿機能で届出の多いグルコシルセラミドについて、キノコの一種であるエノキタケを由来とするものが生鮮食品として届け出された。機能性関与成分の名称が非常に長く、「エノキタケ由来グルコシルセラミド((2R)-2-hydroxy-N-[(2S,3R,4E,8E)-3-hydroxy-9-methyl-1-[(2R,3R,4S,5S,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)oxan-2-yl]oxyoctadeca-4,8-dien-2-yl] hexadecanamide)」とされている。

　この他、肝機能に対する働きが訴求されているスルフォラファングルコシノレートについて、イタリアを拠点とする植物抽出物メーカーの日本法人、インデナジャパン㈱（東京都千代田区）が届出を行った。ケール種子エキスに含まれる同成分を機能性関与成分として届け出ている。

　なお、前回23日のデータベース更新で公開された、ビフィズス菌BB536と同MCC1274の2つの機能性関与成分を組み合わせるかたちで、BMI が高めな人の腹部総脂肪と内臓脂肪を減らす機能を訴求する森永乳業㈱（東京都港区）による届出は、両ビフィズス菌として新規の機能性表示。従来はそれぞれ単独で届け出されており、前者は腸内環境を良好にする機能（整腸機能）、後者は認知機能の一部を維持する機能が届け出されてきた。

　また、24日の更新でも撤回届出の件数に変動があり、前回更新時から3件が追加。25年に入ってから行われた撤回届出はこれで計21件になった（22日時点）。前年12月は、月間で90件近くが撤回されていた。

【石川太郎】

25年1月のDB更新：【7日】巳年のDB更新、静かに始まる 新規3件、撤回ゼロ件
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