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明治、カカオハスクからセラミド発見 未活用部位のアップサイクルで新資源活用へ

 ㈱明治(東京都中央区、八尾文二郎社長)はこのほど、カカオ豆の種皮(カカオハスク)に、化粧品や健康食品に広く使われる素材「セラミド」が高濃度で含まれていることを発見したと発表した。帝京大学理工学部総合理工学科環境バイオテクノロジーコースの古賀仁一郎教授らの研究グループとの共同研究によるもの。未活用部位のアップサイクルにより、環境に優しい新資源としての活用を目指す。

 グルコシルセラミドは、グルコース、長鎖塩基、脂肪酸の3つの構造からなる複合脂質で、グルコシルセラミドからグルコースが遊離した長鎖塩基と脂肪酸からなる物質を遊離セラミドと言う。このグルコシルセラミドと遊離セラミドを総称してセラミドと呼んでいる。皮膚の表皮には、遊離セラミド(ヒト型遊離セラミド)が層状に構成されており、加齢によって表皮中の遊離セラミド量が減少することが知られている。

 一方、植物にもセラミドが含まれており、化粧品や健康食品素材として幅広く使用されている。植物セラミド中にも、ヒトの肌に含まれる「ヒト型遊離セラミド」と同じ構造の遊離セラミドが少量含まれているが、植物におけるセラミド総含有量は、多くても0.02~0.04%と少ないために抽出・精製コストがかかり、化粧品や健康食品素材として使用するには高価になることが知られている。

 今回の研究では、発酵したカカオハスクに、化粧品や健康食品に幅広く使われている高価な素材であるセラミドが高濃度(0.14%以上)含まれており、中でもヒト型遊離セラミドが0.047%も含まれていることを発見した。その総セラミド量はピーナッツ・大豆・コーヒー豆の種皮よりもはるかに多いことから、カカオ豆の種皮特有の性質であることが示されたという。さらに、カカオハスクはこれまで有効活用されていなかったため、サステナブルな素材として高付加価値化・有効活用(アップサイクル)につながると考えられるとしている。

 カカオハスクはチョコレートの製造には使用されず、その価値を見出されていなかった。今回の研究成果により、カカオハスクが高濃度セラミド資源として、高付加価値化・有効活用されることが期待される。また、セラミドの含有量が多いため、素材としての抽出・精製コストの大幅な低減と同時に、環境負荷の低減が期待される。今回の研究を基に同社では、食品素材として活用できると考えカカオハスク由来のセラミドを使用した初の商品として2025年9月にチョコレート『カカオボーテ』を発売した。

 同社では、今後も素材活用の可能性を検討すると同時に、カカオハスクにセラミド含有量が多い理由と、カカオに含まれるセラミドの生理的な役割を明らかにしていくとしている。

(冒頭の写真:同社リリースより)

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