イヌリン、「前向きな気分を維持」 【機能性表示食品届出DB更新】新規機能性表示、疲労感&ストレス緩和
消費者庁は11日、機能性表示食品の届出データベース情報を更新し、計11件の新規届出情報を公開した。34件も公開された前回6日の更新と比べて件数は少ないものの、2回連続の2ケタ公開になった。既存機能性関与成分のイヌリンで新規の機能性表示を行う届出が含まれる。
イヌリンの新規機能性表示は、「一時的な心身の疲労感およびストレスを緩和し、前向きな気分(活気がわいてくること)を維持する機能があることが報告されています」というもの。
科学的根拠は、2022年に国内学術誌に掲載された、「イヌリン含有食品の摂取が心身の疲労感を自覚する健常人の疲労感・ストレスおよび粘膜免疫に与える効果の検証:ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験」と題する論文を採択したPRISMA2020準拠のシステマティックレビュー(SR)。イヌリンを製造販売するフジ日本㈱(東京都中央区)が届出た。
イヌリンを機能性関与成分とする機能性表示食品の届出件数は、累計で246件となった。2017年4月、「ビフィズス菌を増やすことで、おなかの調子を整える」旨の機能性表示で初の届出を同社が行って以来、機能性表示の種類の拡充に合わせて届出件数が増加。これまでに、食後の血糖値の上昇を緩やかにする、血中中性脂肪を下げる、肌の保湿力を高めて肌の弾力を維持することで肌の健康を守るのを助ける──などといった機能性表示が届け出されている。
ビルベリー由来アントシアニン、「眼の渇きを抑える」
また、「手元でスマホなどを見る際の眼の乾きを抑える」旨を訴求する、PRISMA2020準拠SRに基づく機能性表示を行う届出も公開された。
ビルベリー由来アントシアニンを機能性関与成分とするもので、届け出られた科学的根拠は、サプリメント原材料メーカーの㈱オムニカ(静岡県裾野市)が主宰したSR。
目の乾燥状態に対応する機能性表示としては、これまでに「目の潤いを補う」という表示が届け出られてきた。「乾きを抑える」旨の表示は今回が初となる。
【石川太郎】

2025年11月のデータベース更新
:【6日】11月最初の更新、34件一挙公開 今年度初登場の機能性関与成分も多く











