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9月の相対取引価格前年比148% 全国的に価格上昇、東北・中部で顕著に

 農林水産省は、令和7年産米の9月分の「相対取引価格・数量」について速報値を公表した。
 発表によれば、9月における相対取引の全銘柄平均価格は、玄米60kg当たり3万6,895円で、前年同月比148%だった。概算金が昨年より3割から7割程度高い価格で設定されていることなどを受け大幅な上昇を示した。
 取引数量は全銘柄合計で16万287トンと、前年同月(25万2,373トン)比で64%となり、数量ベースでは減少した。

各地で価格の上昇が顕著に

 全国的に9月の米価は上昇基調が強まり、特に東北地方や中部地方で著しい価格上昇がみられた。対前年比で160%を超える銘柄も続出し、例年を大きく上回る水準となった。

 北海道では「ななつぼし」、「ゆめぴりか」がともに前年比135%となった。岩手県の「ひとめぼれ」は前年比158%、「銀河のしずく」は150%、「あきたこまち」は165%と高い伸びを見せている。秋田や山形の主力銘柄でも150%超の上昇が目立ち、東北全体として力強い相場が形成された。

 関東地方でも上昇傾向がみられ、栃木「コシヒカリ」は前年比150%、千葉「コシヒカリ」は154%となった。茨城「あきたこまち」も138%で推移した。

 北陸では、新潟「コシヒカリ(一般)」が前年比163%、魚沼・佐渡・岩船といった他のコシヒカリ系統も160%台後半に達した。富山・石川・福井の主力銘柄も軒並み150%以上を記録し、地域全体が高騰した。

 中部地方においても、岐阜「コシヒカリ」が158%、三重「コシヒカリ(一般)」は180%と大きな上昇幅となった。

 近畿では京都「コシヒカリ」が164%、滋賀「コシヒカリ」が148%と堅調。中国・四国地方でも、鳥取・広島・徳島の「コシヒカリ」が160%台を記録し、愛媛「コシヒカリ」は前年比180%と突出した上昇を示した。

 九州では、福岡「夢つくし」が141%、鹿児島「コシヒカリ」が150%と、全国平均に近い伸び率であった。

【編集部】

発表資料はこちら(農水省HPより)

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