ハッピーフーズ社に是正指示 鮭加工品で不適正表示、原材料・原産地表示など
農林水産省はこのほど、北海道斜里町のハッピーフーズ㈱が製造・販売した鮭加工品において、原材料の不適正表示を確認したとして、食品表示法に基づく是正指示を行った。
調査によると、同社は『北海道産ハッピーフーズ鮭フレーク』(=写真)など一般用14品目、業務用1品目の計15品目において、鮭(白鮭・秋鮭を含む)とカラフトマスを混合して使用していたにもかかわらず、原材料名にカラフトマスを表示していなかった。さらに、カラフトマスが最も高い割合を占める製品においても、「国産」や「北海道産」といった原料原産地名を記載せず販売していた。
期間は今年2月25日~5月30日までで、販売量は一般用33万8,688本(3万2,156.77kg)、業務用554袋(554kg)、ふるさと納税返礼品2袋(2kg)の合計3万2,712.77kgに上った。
秋鮭フレークにも同様の表示欠落
また、「北海道秋鮭のフレーク(中骨入り)」でも、秋鮭とカラフトマスを混合して使用しながら、原材料名に「カラフトマス」を表示していなかったことが確認された。対象は2024年10月~25年5月にかけて製造された6万5,676本(7,881.12kg)に上る。
農水省が5項目の是正指示を発出
農水省は、これらの行為が食品表示基準第3条および第10条等に違反すると認定し、食品表示法第6条に基づく是正指示を実施した。
内容は、①全製品の表示点検と是正、②原因の究明と分析、③責任体制の明確化と再発防止策の実施、④役員・従業員への啓発・遵守徹底で、11月21日までに報告書の提出を命じた。
【編集部】
発表資料はこちら(農水省HPより)











