日光ケミカルズ研究員が若手賞受賞 ⽇本油化学会関東⽀部とコロイド界⾯化学討論会でのダブル受賞
⽇光ケミカルズ㈱(東京都中央区、中原秀之社長)はこのほど、同社中央研究所先端技術開発室の半澤将希研究員(=写真)が、日本油化学会関東支部とコロイド界面化学討論会において、若手賞をダブル受賞したと発表した。
日本油化学会関東支部より第13回「若手研究者奨励賞」を、日本化学会コロイドおよび界面化学部会が主催する第76回コロイドおよび界面化学討論会からは「若手口頭講演賞」を受賞した。
日本油化学会関東支部 第13回若手研究者奨励賞の受賞研究は、「リン脂質膜上で培養された皮膚常在菌バイオフィルムの洗浄機構」。同賞は、40歳未満の研究者を対象に、学会幹事による厳正な投票で「多くの人に聞いていただきたい」研究成果や取り組みが選出される。受賞講演は、12月15日に開催される令和7年度第3回油化学セミナーで行われる予定。
第76回コロイドおよび界面化学討論会 若手口頭講演賞の受賞研究は「界面活性剤によるアクネ菌バイオフィルムの定量解明」。同賞は、35歳以下の若手研究者による口頭発表を対象とし、「新規性、重要性」、「論理的正しさ」、「プレゼンテーション、質疑応答」、「発表者本人の寄与」などの審査基準で特に優れた発表に対して授与される。
同研究では、界⾯活性剤や脂質が⽪膚常在菌バイオフィルムの除去に及ぼしている物理化学作⽤の解明を⽬的としている。
第 63 回⽇本油化学会年会では、界⾯活性剤⽔溶液によるせん断流やモデル基板上に事前形成されたリン脂質膜が、⽪膚常在菌バイオフィルムの形成や除去に及ぼす影響について発表した。
第 76 回コロイドおよび界⾯化学討論会では、バイオサーファクタントの 一種であるラムノリピッドとドデシル硫酸ナトリウムがアクネ菌バイオフィルム中に含まれる細胞外⾼分⼦物質や、菌体に及ぼす物理化学作⽤の違いについて発表を行った。