ファーマフーズ『ハスV』広告問題 Cネット、表現修正確認で申入れ終結
適格消費者団体の(特非)消費者被害防止ネットワーク東海(Cネット、名古屋市、荻原典子理事長)はこのほど、㈱ファーマフーズが販売する医薬品『ハスV』の広告表示に関する申入れを終了したと発表した 。
Cネットは4月22日付でファーマフーズに対し、同製品の広告表現に関する問題を指摘していた。これに対し、同社は5月19日付で回答を行ったが、Cネットはその回答に対して改めて意見を述べるかたちで、通知文を作成した。
Cネットは依然として以下の3点について指摘を行っているものの、ファーマフーズが一部について今後の修正を行うと回答し、かつ当該広告が現在使用されていないことを確認できたため、今回の申入れを終了することとした。
「10秒治療法」という表現について、ファーマフーズ側は「1日1回10秒治療法」と表記していると説明したが、実際の広告では「1日1回」と「10秒治療法」が異なる文字の大きさ・色で表示され、別々の注釈が付されていた。このため、消費者が「10秒で直ちに治療効果が生じる」と誤認する可能性があるとCネットは主張した。
「速攻治療薬」という表現について、ファーマフーズは「早めに対処すること」との注記を設けているため問題はないとしたが、Cネットは「速攻」と「治療薬」という表現が並び、さらに「痛み・しびれを治すトリプルアプローチ!」との文言が付されていることから、同じ韻を踏む「速攻」と「速効」を消費者が誤認し、効能が即時に発現するとの印象を与えると批判した。
「効果は当然」という表現について、ファーマフーズは「見出し的表現」であると説明したが、Cネットは「当然」という言葉が「誰にでも必ず効果がある」との印象を消費者に与えると指摘した。
Cネットは最後に、「今後も広告運用を注視し、再び問題のある広告が確認された場合には改めて申入れを行う可能性がある」として通知を結んでいる。