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遵守事項「自己点検」結果の報告じわり 【機能性表示食品】現時点で140届出、報告件数最多は小林製薬

 機能性表示食品の届出で義務化された自己点検への対応を事業者が進めている。今月25日までに累計140届出に関する自己点検結果が消費者庁の機能性表示食品届出データベース上で公開された。約30の届出者が対応した形だが、同データベースによれば現在販売中の機能性表示食品は約3,360品目。全体の5%にも満たない状況だ。

 現時点で自己点検結果報告件数が最も多いのは小林製薬㈱(大阪市中央区)。サプリメントを中心に合計35の届出について自己点検を行い、消費者庁へ報告した。

 同社のほかにも、サントリー食品インターナショナル㈱(東京都港区)、キユーピー㈱(東京都渋谷区)、㈱サプリプラスファミリー(大阪市中央区)などの販売会社が複数の届出で自己点検結果を報告している。

 自己点検結果の報告は5月から始まっており、実際に販売している届出商品から自己点検が進められている様子。ただ、「販売休止中」とされている届出でも報告がみられる。原材料メーカーや受託製造企業などBtoB(対事業者)の届出者も自己点検・評価を行い、結果を届け出ている。

 自己点検は、小林製薬「紅麹サプリ」健康被害問題を受けた制度の見直しで昨年9月に導入され、今年4月に施行。届出者に対し、法令で規定された遵守事項を遵守しているかどうかを所定のチェックリストに照らして自己点検・評価し、その結果を年に1回、消費者庁へ報告することを実質的に義務付けた。点検結果は届出データベース上で公開される。

 昨年度末の今年3月末までに届出番号を付与された届出に関しては、来年3月末までに初回の報告を行う必要がある。自己点検・評価には一定の時間を要すると考えられ、「時間がない」と焦りを見せる事業者も。期日までに報告しなかった場合について同庁は、「機能性表示食品の要件を欠くことになる」と説明している。食品表示法に基づく行政措置を講じることも可能な状態になるという。

【石川太郎】

(冒頭の画像:届出データベースのキャプチャ。一部加工。赤枠部分で自己点検報告の有無が示されている)

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