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農水省、マンスリーレポート9月号公表 令和7年産米の需給見通しと価格動向

 農林水産省は19日、米の価格や需給動向を取りまとめた「米に関するマンスリーレポート(令和7年9月号)」を公表した。同レポートは毎月中旬に公表され、米取引や需給調整の参考となる最新データを集約したもの。

需給見通しの見直し

 同レポートでは、令和7/8年の主食用米等の需給見通しを新たに策定した。令和7年産の生産量は728~745万トン(玄米ベース)、供給量は807~829万トン(精米ベース)と見込まれる。 一方、需要量は624~631万トン(精米ベースで697~711万トン)と推計され、令和8年6月末の民間在庫量は176~205万トンに達する見込み。需給ひっ迫に的確に対応できるよう、見通しの算出手法が見直された。

生産見通しと収量の状況

 令和7年産の生産見通しは前年より56万トン増とされ、おおむね順調な推移が見込まれている。8月15日現在の調査では、10a当たり収量が前年を「上回る」または「やや上回る」としたのは13府県、「前年並み」が29都道府県、「やや下回る」が4県で、「下回る」と予測した県はなかった。7月以降の高温や渇水の影響による一部の枯れ上がりはあるものの、総じて多照傾向にあり生産は良好である。ただし、高温の継続や斑点米カメムシ類の発生が品質に影響を及ぼす可能性が指摘されている。

民間在庫と価格動向

 令和7年7月末の民間在庫量は91万玄米トンで、前年同月比9万玄米トン増となった。販売段階の在庫が32万玄米トンと前年より8万玄米トン増加し、出荷段階でも59万玄米トンと1万玄米トン増えている。
こうした在庫量の増加は価格動向に影響を与えるとみられる。実際に相対取引価格と民間在庫量の推移をみると、在庫が増えると価格が下落する傾向があるとされる。

予算要求と備蓄運営

 令和8年度農林水産予算の概算要求では、米の需要に応じた増産を実現するための施策が盛り込まれた。食料安全保障の強化、農業の持続的発展、環境と調和した食料システムの確立などを掲げ、需給環境の変化に応じた計画的な備蓄運営も進める方針である。備蓄米は売渡しを進めた場合、29.5万トンの水準となる見込みであり、必要に応じて買入れや買戻しを行うとしている。

詳細はこちら(農水省HPより)

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