エフェドリン混入問題巡る公開座談会 WNG、宗林氏と唐木氏招き今月18日開催
機能性表示食品を中心にした自主回収が相次いでいる医薬品成分エフェドリン混入問題を巡る公開座談会を、㈱ウェルネスニュースグループ(WNG、東京港区)が今月18日午後、オンラインで開催する。後援は「食の信頼向上をめざす会」。
消費者庁が昨年開催した「機能性表示食品を巡る検討会」の座長代理を務めた宗林さおり・岐阜医療大学薬学部教授(元国民生活センター理事)と、セルフメディケーションの観点から健康食品の必要性を提唱している唐木英明・東京大学名誉教授を招き、再発防止のために何が必要なのかを考える。
参加費は無料。WNG会員企業以外からの申し込みも受け付ける。時間は午後3時から5時まで。Zoomを使用したライブ配信を行う。オンデマンド配信の予定はない。定員100人(先着順)。
当日のプログラムは、公開座談会を行う前に、宗林氏と唐木氏がそれぞれ講演。また、各講演や座談会で語られる内容の理解を深める目的で、WNGの石川太郎記者が問題の経緯などを報告する。その上で、質疑応答も含めて約60分の公開座談会を行う2部構成。公開座談会では、宗林氏と唐木氏が、医薬品と食品のすみ分けにも関わる今回の問題の本質と、再発防止に何が求められるのかなどを、それぞれの見地で語り合う。
申し込みはこちらから。
<開催概要>
【題名】公開座談会「どうすれば防げたか~エフェドリン混入問題の出口を探して~」
【日時】2025年7月18日(金)午後3時~5時 オンラインライブ配信
【内容】
第1部「報告と講演」
・エフェドリン混入問題の経緯と現在(石川太郎・WNG記者)
・改正機能性表示食品制度を踏まえた考察(宗林さおり・岐阜医療大学薬学部教授)
・問題の原因と再発防止に向けた提言(唐木英明・東京大学名誉教授)
第2部「公開座談会」
パネリスト:唐木英明・東京大学名誉教授、宗林さおり・岐阜医療大学薬学部教授/司会進行:WNG石川
【参加費】無料
【問い合わせ】ウェルネスデイリーニュース編集部 info@wellness-news.co.jp
<講師プロフィール(敬称略)>
宗林さおり 岐阜医療科学大学薬学部教授。1981年国民生活センター入所。商品テスト部部長、消費者庁消費者安全課長、国民生活センター理事などを経て2021年より現職。専門はセルフメディケーション。機能性表示食品に関しては、消費者庁消費者安全課長として制度設計に携わったほか、機能性表示食品を巡る検討会座長代理を務めた。現在、消費者庁の消費者事故調査委員会のほか、厚生労働省医政局のセルフメディケーション有識者会議、同医薬局薬事審議会の要指導・OTC部会、医薬品第2部会、スイッチOTC化検討会などの委員を務めている。
唐木英明 農学博士、獣医師。1964年東京大学農学部獣医学科卒業。テキサス大学ダラス医学研究所研究員を経て、87年に東京大学教授、同大学アイソトープ総合センター長を併任、2003年に名誉教授。日本毒科学会理事長、日本薬理学会理事、日本学術会議副会長、倉敷芸術科学大学学長、(公財)食の安全・安心財団理事長などを歴任。現在は食の信頼向上をめざす会代表。専門は薬理学、毒性学、食品安全、リスクコミュニケーション。瑞宝章(中綬章)、日本農学賞、読売農学賞、消費者庁消費者支援功労者表彰、食料産業特別貢献大賞など数々の賞を受賞。
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