原料ブランディング、2つの成功要因 GNG連続講座最終回、「組織力」と「市場における原動力」
㈱グローバルニュートリショングループ(GNG、東京都豊島区)は22日午後、GNG研究会会員を対象にした「米国機能性原料ビジネス成功講座」の第4回をオンラインで開き、前回に引き続き武田猛社長(=写真)がブランディングに成功した機能性原料のケーススタディを行った。
取り上げたのは「Phase2」(白インゲン豆エキス)、「UC-Ⅱ」(非変性Ⅱ型コラーゲン)、そして「EpiCor(エピコール)」(酵母発酵物)。前回は「FloraGLO」(ルテイン)、「Ester-C」(ビタミンC)を取り上げており、一連の講座では最終的に5つのブランド機能性原料の概要や歴史などを振り返りつつ、米国のダイエタリーサプリメント市場で成功した要因を分析した。
GNGが先月25日に開始した今回の講座は、国内の機能性原料メーカーが米国のダイエタリーサプリメントやニュートリション(栄養)のマーケットに参入、事業展開していくための戦略を伝えることを目的にしたもの。海外市場進出や商品開発などに関わるコンサルタント、マーケターとして20年以上の活動実績がある同社の武田氏が講師を務めた。
最終回となったこの日は、最後に、機能性原料ブランディングのポイントを伝え、ブランディングの成功要因には「組織力」(内部要因)と「市場における原動力」(外部要因)の2つがあると分析。組織力とはすなわち「組織構造」、「パートナーシップ戦略」、「経営陣の財務面でのコミットメント」など、市場における原動力については、「ブランドの存在感」、「財務実績」、「消費者需要と予測」、「製品ポジショニングと競合」をそれぞれ挙げた。
外部要因のうち、パートナーシップ戦略に関しては、アウトソーシングしすぎるのは不成功要因になり得るとしたが、他社とのパートナーシップによって原料メーカーとしての能力を高めることができれば、大きな利益を得られる可能性があるとした。
GNGは29日、一連の講座の締め括りとして、機能性原料のブランディングに関する専門家を米国から招き、「米国ダイエタリーサプリメント・機能性市場への原料展開に向けたブランディング戦略」と題したセミナーを都内の会場で開催する。
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