栃木県でノロウイルス食中毒発生 観光地で11人が集団食中毒
栃木県県西健康福祉センター(県西保健所)は、管内の飲食店からの通報を受け、食中毒の疑いについて調査を開始した。同センターによると、4月29日に当該飲食店を利用した4人のうち3人が、下痢や嘔吐などの症状を訴えて医療機関を受診したとの連絡があった。
その後の調査で、同27日から29日にかけて同飲食店で食事をした4グループ15人中、4グループ11人が発熱や嘔吐、下痢などの症状を呈していたことが判明。症状が出た者に共通するのは、いずれも当該飲食店で提供された食事で、発症のタイミングや症状にも類似性があった。
さらに、患者および調理従事者の便からノロウイルスが検出され、発症者の症状とも一致することから、保健所は当該飲食店が提供した食事を原因とする食中毒と断定した。幸い、発症者は全員快方に向かっているという。
NHKの報道によれば、食中毒を起こしたのは日光市の飲食店「グルマンズ和牛」(日光市所野)。県は当面、同店を営業禁止にしたという。
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