MoriLabo4商品問題、エステーが再回答 返品・返金継続対応と寄付実施をケーシーズに報告
特定適格消費者団体の(特非)消費者支援機構関西(KC’s/ケーシーズ)はこのほど、エステー㈱から、景品表示法違反を問われたMoriLaboシリーズ4商品に関する「再お問合せ」に対する「回答書」を受領したと発表した。エステーは、引き続き購入者からの返品・返金を受け付けていることや、得られた利益についてはすでに第三者への寄付を実施したことを明らかにしている。
景表法違反を受けた対応状況を再確認
問題となったのは、「MoriLabo 花粉バリアスティック」、「――バリアシール」、「――バリアスプレー」、「――ナイトケア花粉バリアポット」の4商品。これらについて、消費者庁は2024年4月25日、花粉対策効果を裏付ける合理的根拠がないとしてエステーに対し、景品表示法違反(優良誤認)に基づく措置命令を出していた。
ケーシーズはこの措置命令を受け、24年8月にエステー社へ購入者対応について問い合わせを行い、9月に回答書を受領。さらに25年2月には、購入者への対応状況の進捗確認と今後の方針を問う再問い合わせを行っていた。
返品・返金継続と寄付実施を回答
今回受領した3月26日付の「回答書」によれば、エステーは引き続き返品・返金の受付を継続しており、相談窓口のウェブサイト上でも措置命令に関する問い合わせを受け付けているとしている。また、対象商品によって得た利益については保持せず、第三者への寄付をすでに実施したことが報告されている。
ケーシーズは改めて、対象商品を購入した消費者に対し、エステーのお客様相談室へ問い合わせるよう呼びかけている。現品、レシート、通販履歴などを手元に用意した上での問い合わせを推奨している。
消費者保護の観点から今後も監視を強化
これら一連のやり取りを通じてケーシーズは、企業による消費者対応の適切性や情報公開のあり方について引き続き注視する姿勢を示している。措置命令の対象となった商品の購入者は、エステーの公式ウェブサイトなどで返金手続き等の案内を確認できる。
詳しくはこちら(ケーシーズホームページより)