消費者庁、第1回食品衛生基準審議会 【4/25】PFOS・PFOA、残留農薬の基準設定など審議
消費者庁は、令和7年度(2025年度)第1回食品衛生基準審議会を25日に開催する。
会議は、中央合同庁舎第4号館(東京都千代田区)での現地開催とオンラインを併用して実施される。一般傍聴はYouTubeでのライブ配信によって行われる。会議資料は、前日までに消費者庁ウェブサイトで公開される予定。
会合では、「食品衛生基準審議会における確認事項の一部改正」、「ミネラルウォーター類中のPFOS (ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ペルフルオロオクタン酸)に関する規格基準の設定」などを審議する。PFOS・PFOAは、環境中に残留しやすく健康への影響が懸念される化学物質であり、水質規制への対応が注目されている。
報告事項として、複数の農薬・動物用医薬品に関する残留基準の設定や見直し、BSE(牛海綿状脳症)対策に関する調査会設置、審議・報告対象品目の進行状況報告などが行われる。
PFOS・PFOAについては消費者庁が3月27日まで、「ミネラルウォーター類に含まれるPFOS・PFOAに関する成分規格」(改正告示)についてパブリックコメントを実施した。
これらの動きに対して消費者団体が反発を強めている。
先ごろ、「PFAS評価の過程で文献の差し替えが不適切に行なわれている」との疑いがあるとし、食品安全委員会に対して食の安全・監視市民委員会が申入れを行っている。
環境省は今月に入り、PFASに関するハンドブックを公表したが、日本消費者連盟は「環境省が設定した水質基準値は妥当性に欠ける」、「消費者庁がミネラルウォーター類の規格基準を設定することも不適切」などと異議を唱えている。
このように、フッ素化合物を巡る問題は今、消費者の安全性確保に直結する重要なテーマとして各方面から注目されている。

傍聴申込など詳細はこちらから(消費者庁HPより)
【編集部】