静岡県内で相次ぐ食中毒、70人超 わずか半月、飲食店・焼き鳥店・グループホームなど5件
静岡県内で食中毒が相次いでいる。きのう17日、浜松市は、市内の飲食店「とっちゃば」(浜松市肴町)で飲食した男女25人が下痢や吐き気、発熱などの食中毒症状を発症したと発表した。浜松市は同店に対して食品衛生法第6条の規定に従い、同日、衛生状態が改善されるまでの間にわたり営業禁止を命じた。
報道によれば、原因となった食事は11日から12日に提供された刺身やアジフライなどで、患者の便からは原因と思われるノロウイルス菌が検出されたという。
浜松市では2日にも、同じ肴町にある「鳥貴族 浜松有楽街店」の利用客が食中毒を起こしたため、同日から営業停止処分を受けている。鳥貴族はその日のうちに謝罪し、4人の患者から原因菌カンピロバクターが検出されたと説明。お詫びとともに、現在の衛生管理体制に言及した上で、これからの防止策について公表している。
これだけではない。静岡市では3月29日、飲食店「トラットリア Dai」(葵区伝馬)で男女合わせて11人がノロウイルス菌を原因とする食中毒を発症。また2日には、「カフェレストランMITA」(駿河区南町)で同じくノロウイルス菌により24人が食中毒を発症する事案が相次いで起きている。
それぞれ3日と11日に静岡市が発表している。
さらに8日にはグループホーム「Casa Shimizu(カーサ シミズ)」(清水区江尻台町)において、10人が食中毒を発症している。同施設を運営する社会福祉法人明光会は「グループホーム「Casa Shimizu(カーサ シミズ)」報道に関するお知らせ」とする告知の中で、職員による講習会の受講など、今後の対応策を公表している。
【編集部】