DB更改後初の更新、新規成分公表も 【機能性表示食品届出DB更新】システインペプチド、肌の健康維持で
今月1日の機能性表示食品届出データベース(DB)更改後として初の更新が4日にあった。新たに公表された新規届出は14件。内訳は、錠剤・カプセル剤等の加工食品(サプリ)が11件、サプリ以外の加工食品が3件、生鮮食品がゼロ件。サプリの届出には新規の機能性関与成分が含まれる。
新規の機能性関与成分はシステインペプチドで、トルラ酵母抽出物から得る同成分が届け出された。届出者は三菱商事ライフサイエンス㈱(東京都千代田区)。最終製品を使用したヒト試験を科学的根拠として届け出た機能性表示は、「本品には抗酸化作用を持つシステインペプチドが含まれるので、紫外線刺激から肌を守るのを助ける機能があります」と肌の健康維持に関するものだった。
トルラ酵母に関係する機能性関与成分の届出はこれまでもあり、同社などがトルラ酵母由来食物繊維を届け出ている。
DB更改で、届出情報の検索結果に、システマティックレビュー(SR)の報告に関する国際的な指針「PRISMA声明」対応状況が表示されるようになった。自動的に表示されるのではなく、届出者がDB上で対応状況を選択しないと表示されない仕組みとされる。ただ、PRISMAの最新版「2020」に準拠したSRの届出が去年から進んでいるものの、今のところ何も表示されていない。
今回の更新では、L-カルニチンの運動後の脂肪燃焼向上機能について、PRISMA2020に準拠したSRの届出が公表された。届出者は、同成分の原材料販売を行うロンザ㈱(神奈川県相模原市)。
なお、撤回届出が新規届出を上回った。前回3月28日のDB更新時点から41件も増加。同26日から28日までの3日間のうちにそれだけ取り下げられた。健康被害問題で改正された機能性表示食品制度が今月1日、経過措置が行われる規定を除き全面施行。撤回届出件数の推移も注目されそうだ。
【石川太郎】

25年3月のDB更新:【5日】MSM、膝関節ケアの関与成分に
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:【21日】24年度、ようやく1,000件
:【25日】3月、8度目の更新 新規11件、撤回29件
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