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キンミズヒキ由来成分配合サプリ発売へ ファンケルが新たな機能性表示食品、機能性関与成分にアグリモール類

 ㈱ファンケル(横浜市中区、三橋英記社長)は、機能性表示食品のサプリメントについて、来月17日から通販と直営店舗で新製品を発売する。キンミズヒキ由来アグリモール類を機能性関与成分として配合したもので、同成分による「疲れを感じやすい中高年の一時的な疲労感を軽減し、前向きな気分を維持する」働きを訴求する。27日、発表会を都内で行った。

 新発売するのは、『ウェルエイジ プレミアム』(=写真。約1カ月分30粒入り税込5,870円。届出番号J829)。昨年11月、消費者庁へ届出を行い、1月末、届出データベース上で届出情報が公開されていた。届け出た機能性表示の全文は次のとおり。

 「本品にはキンミズヒキ由来アグリモール類が含まれるので、活気・活力の低下や疲れを感じやすい中高年の前向きな気分(生き生きする、積極的な気分、活気がわいてくる、やる気)を維持する機能があります。また、日常生活における一時的な疲労感を軽減する機能があります」

 機能性関与成分の含量は、1日1粒あたり0.2mg。疲労感を軽減して前向きな気分を維持する機能の作用メカニズムについては、公開中の届出資料によると、加齢にともない増える老化細胞を除去する働きを同成分が持つためと考察されている。

 キンミズヒキとは、日本、台湾、中国などに分布するバラ科植物。学名は「Agrimonia pilosa」で、同じキンミズヒキ属のセイヨウキンミズヒキ(Agrunibua eupatoria)とは異なる植物という。一方、アグリモール類とは、フロログルシノール誘導体に属すポリフェノールの一種。アグリモールBなどのアグリモール類を一定量含むキンミズヒキエキスを8週間摂取する臨床試験を行い、加齢によって増える細胞の減少を確認したという。

新製品発表会、「健康・医療戦略」に言及

 27日の新製品発表会でファンケルの寺本祐之・執行役員(総合研究所機能性食品研究所長)は、同社で開発したキンミズヒキエキスについて、「まだまだ機能が隠されていると考えている。引き続き機能性研究を深めていく」とコメント。

 また、先ごろ閣議決定された「健康・医療戦略」を引き合いに出し、「これから食品機能の研究が非常に注目されていくと思う。研究する我々には責任が出てくる。(キンミズヒキエキスに限らず)研究をしっかり続けていきたい」と語った。

 政府の健康・医療戦略本部が、健康・医療戦略推進法の規定に基づき取りまとめ、内閣が今年2月18日に閣議決定した「健康・医療戦略(第3期)」では、機能性表示食品について、「2024 年8月にその制度の信頼を高めるための改正を行った」とした上で、「これを含む保健機能食品制度の適切な運用を通じて、国民の健康の維持・増進に資するようにするとともに、消費者が適切に選択できるよう、機能性表示食品に係る情報提供を充実させる」としている。

 健康・医療戦略に、機能性表示食品など保健機能食品制度の役割(国民の健康の維持・増進に資する)が盛り込まれたのは今回が初めて。

【石川太郎】

(冒頭の写真:新製品のパッケージ。機能性表示食品制度の改正で見直された容器包装表示ルールに対応した。報道発表資料から)

関連記事:新規の機能性関与成分が2つ 【機能性表示食品届出DB更新】キンミズヒキ由来アグリモール類とDHNA

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