1. HOME
  2. 健康食品
  3. 三生医薬、子会社カマタを吸収合併 新生産拠点に「千葉工場」、シームレスカプセル生産体制強化

三生医薬、子会社カマタを吸収合併 新生産拠点に「千葉工場」、シームレスカプセル生産体制強化

 サプリメント受託開発・製造大手の三生医薬㈱(静岡県富士市、今村朗社長)は、同社の完全子会社で、ソフトカプセルを中心にサプリの受託製造を手がける㈱カマタ(東京都品川区、山田和永社長)を4月1日付で吸収合併する。同社が存続会社となり、カマタの土木工場(千葉市緑区)の名称を「千葉工場」に改め、同日から、三生医薬の新たな生産拠点として運用を始める。21日発表した。

 三生医薬は去年1月、カマタの全株式を約17億円で取得して完全子会社化していた。吸収合併とカマタの解散は、今年2月に公告。21日の発表では、合併のメリットについて、「競争力の向上」をはじめ、特にシームレスカプセルの生産体制が強化されて「より短納期での安定供給が可能になる」とした。シームレスカプセルは、カプセルをつぶして香りを出す「フレーバーカプセル」としての需要が伸びている。

 また、カマタを吸収合併して新たに千葉工場の運用を始めることで、三生医薬は、主要な生産拠点を置く静岡エリア以外に生産拠点を確保することになる。これにより、「サプライチェーンの分断リスクを低減し、BCP(事業継続計画)対策を一層強化する。複数拠点での安定供給体制を確立し、将来にわたってお客様に安心してお取引いただける環境を提供していく」としている。

 カマタの山田社長は、発表に合わせてコメントを出し、「今回の合併を通じて、カマタが培ってきた技術とノウハウが、より強固な生産体制のもとで活かされることを嬉しく思います。これまでカマタをご愛顧いただいたお客様にとっても、三生医薬のもとでより安定した供給を実現できることをお約束いたします。今後も三生医薬とともに、より高品質な製品をお届けできるよう尽力してまいります」とした。

 カマタのウェブサイトによると、同社は1930年に創業、70年にロータリー式自動充填機を使用したソフトカプセルの製造を開始、91年からソフトカプセルの受託加工を始めていた。ソフトカプセル成型機の製造を祖業とする。機械製造販売業は2016年、「カマタ機器」としてカマタから分社化していた。

【石川太郎】

関連記事:三生医薬、カマタを完全子会社へ

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ