1月の家計調査、サプリ支出増加 12.6%増、しかし金額は1,100円に満たず
総務省統計局がきょう11 日発表した1月の家計調査(2人以上の世帯)によると、サプリメントなど「健康保持用摂取品」の1世帯当たり消費支出は、名目の前年同月比が12.6%増だった。増加は3カ月ぶり。ただ、支出は1,082円にとどまり、3カ月連続で1,100円に満たなかった。一方、無職世帯の支出は同27.1%増と大幅に増えた。だが、前年同月の支出は1,200円台と24年で最も低額だったため、反動増とみられる。
1月の2人以上世帯1世帯あたり消費支出は30万5,521円で、物価変動の影響を取り除いた実質の前年同月比は0.8%増(名目5.5%増)だった。増加は2カ月連続。
一方、健康保持用摂取品の1世帯当たり消費支出を世帯別に見ると、勤労者世帯は754円で、名目の前年同比は4.6%減。無職世帯は、同27.1%増の1,586円と3カ月ぶりに増加したものの、反動増と見られるうえ、前の月の1,634円を下回った。勤労者世帯の減少は11カ月連続。2月以降、勤労者世帯の支出が増えるか注目される。
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